公営競技の中で最も速い速度でレースする「オートレース」。最高時速約150km/hで走行するオートレース選手になるには、どのようなことをすればよいのでしょうか?
本記事では、オートレーサーになるのに必要なことを解説していきます。
オートレーサーへの道
まずは、毎年実施されている「オートレース選手養成所」入所試験に合格する必要があります。オートレース選手養成所は、茨城県下妻市の筑波サーキットの敷地の中にある、日本で唯一のオートレーサー養成機関です。
全寮制の選手養成所に入所し、約9ヶ月間オートレーサーとして必要な知識・技能を習得するほか、公営競技の選手として優れた人材の育成を行っています。
そして、オートレース選手養成所にも受験資格があります。
主な受験資格
- 満16歳以上の方
- 運転免許証を有している方(原付免許も可)
- 体重60kg以下の方
- 両眼とも裸眼視力0.6以上、または矯正視力1.0以上の方
- バイク・スポーツ経験者には特例制度もあります。
応募からデビューまでの道のり
1.試験
オートレース選手養成所の入所試験を受験
一次試験:適性検査(性格・心理)
二次試験:適性検査、面接、身体精密検査、体力検査等を行い、合格者を決定
※バイク・スポーツ経験者には特例制度あり。
2.訓練
二次試験に合格するとオートレース選手養成所に入所し、9ヶ月の養成訓練を実施
3.卒業
所定の教育課程を終了し選手資格検定に合格した者は、選手養成所を卒業して選手として登録
4.デビュー
全国5カ所のレース場のいずれかに配属され、オートレーサーとしてデビューします。
養成所の1年
選手養成所での養成は、体力づくり、学科、実技などで構成されていますが、特に競走車の整備と操縦技術の習得に大きなウエイトが置かれています。
養成期間の前半は、基礎体力づくり、エンジン、競走車等の分解組立、基本操縦技術の訓練を行います。
後半は、基本操縦技術を発展させた応用操縦技術や模擬レースの訓練に移行します。
ここで身に着けたテクニックを基本に、競走ルールに基づいたレースが出来るよう指導が行われます。
このような教育・訓練を受けた後、選手資格検定に合格し、配属レース場の実地訓練を経て、初めて、オートレースの新人選手としてデビューが出来ます。
1.基本教育
第1期 (入所後)約1ヶ月程度
体力作り、教練、エンジン始動要領、競走車、操縦技術の概念の教育等
第2期 約3ヶ月後
①操縦技術の教育(基本乗車姿勢、コースの選定要領)等
②競走車の分解組立、各種工具機械類の取扱い要領、学科(自動車工学、一般社会常識等、小型自動車競走法等)
第3期 約3〜5ヶ月
操縦技術の教育(各個操縦技術の完全習得等)、学科(登録規則、実施規則等)、整備技術教育等
2.応用教育
第1期 5〜6ヶ月
操縦技術の教育(数車並列、接近、追い抜き、切り返し等)、学科(業務規程等)整備技術教育等
第2期 約6〜8ヶ月後
操縦技術の教育(模擬レース等)、学科(選手に関する諸制度等)等
第3期 約9ヶ月後
配属先レース場での実施訓練等
まとめ
本記事では、オートレース選手になる方法をご紹介いたしました。
オートレーサーになるには、受験資格を持ち、試験に突破し厳しい訓練を受けて、初めてオートレース選手になれます。
また、以前は、年齢制限や性別による制限がありましたが、今ではそれらが撤廃され、誰でもオートレーサーになれるようになりましたので、オートレースが好きな方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
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