【凱旋門賞2026】出走予定の日本馬は?メイショウタバル&アドマイヤテラが悲願の初制覇へ

2026年10月4日、フランス・パリロンシャン競馬場で世界最高峰の芝競走「第105回凱旋門賞(G1)」が行われる。日本競馬にとって長年の悲願となっているこのレースに、2026年8月13日時点ではメイショウタバルとアドマイヤテラの2頭が出走を予定している。
5月の第1回登録では日本調教馬7頭が名を連ねたが、その後それぞれの秋路線が固まり、現時点では2頭がフランス行きを明確にしている。今年はタイプの大きく異なる古馬2頭による挑戦となりそうだ。
目次
Toggle2026年凱旋門賞の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年10月4日(日) |
| 競馬場 | フランス・パリロンシャン |
| 格付け | G1 |
| 距離 | 芝2400m・右 |
| 条件 | 3歳以上牡馬・牝馬 |
| 日本調教馬の出走予定 | メイショウタバル、アドマイヤテラ |
日本ではJRAによる馬券発売も予定されており、前年と同じスケジュールなら日本時間23時05分ごろの発走となる。
メイショウタバル|宝塚記念連覇から武豊と直行
日本勢の中心として期待されるのがメイショウタバルだ。
2025年の宝塚記念を逃げ切ってG1初制覇を達成すると、2026年も同レースを連覇。今年はレース直前の雨によって重馬場となった中、逃げるコスモキュランダの2番手で折り合い、直線で抜け出すと、春の大阪杯と天皇賞・春を連勝していたクロワデュノールの追撃をクビ差封じた。
昨年とは異なる控える競馬でG1を勝てた点は、凱旋門賞を考えるうえでも大きい。ロンシャンでは日本のように自分のリズムだけで逃げられるとは限らず、位置取りやペースへの対応力が要求されるからだ。
さらに、重馬場の毎日杯や稍重の神戸新聞杯、宝塚記念で好走してきたように、パワーを必要とする馬場への適性も魅力となる。日本馬が凱旋門賞で苦戦してきた最大の要因の一つが、日本とは質の違う欧州の芝への対応だっただけに、メイショウタバルの長所が生きる可能性はある。
父はゴールドシップ。父も2013、14年の宝塚記念を連覇し、2014年には凱旋門賞へ挑戦して14着だった。父が果たせなかった夢に息子が挑むという血統面の物語もある。
鞍上は引き続き武豊。陣営は現地の前哨戦を使わず、宝塚記念から凱旋門賞へ直行する方針を決定した。8月7日に放牧先から栗東トレセンへ帰厩し、13日には帰厩後初時計をマーク。CWコースを馬なりで6ハロン86秒3、ラスト1ハロン12秒8で走り、折り合い面にも問題がないことが確認されている。
武豊にとっても凱旋門賞制覇は長年追い続ける大目標。逃げ・先行を武器とする個性派メイショウタバルとのコンビで、再び世界最高峰へ挑む。
アドマイヤテラ|スタミナとパワーを武器に札幌からパリへ
もう一頭が友道康夫厩舎のアドマイヤテラだ。
父レイデオロ、母アドマイヤミヤビという良血馬で、長距離路線で頭角を現した。2025年の目黒記念を制し、2026年は阪神大賞典で重賞2勝目。続く天皇賞・春では3200mの長丁場で3着に入り、国内トップクラスのスタミナを証明した。
凱旋門賞は2400mだが、単純なスピードだけでは乗り切れない。起伏のあるロンシャンと力の必要な芝では、長時間高い出力を維持する能力が重要になる。その意味で3000~3200mで結果を残しているアドマイヤテラは、一般的な日本の中距離馬とは違った適性を期待できる存在だ。
友道調教師も「パワーがあるので洋芝はいいと思う」と評価しており、国内最終戦として8月16日の札幌記念を選択した。
札幌記念は芝2000m。アドマイヤテラにとっては近年の主戦場よりかなり短い距離になるが、日本の主要競馬場の中でも洋芝を使用する札幌で実戦を経験できることは、フランス遠征へ向けて意味がある。
札幌記念では坂井瑠星騎手との新コンビ。8月6日の1週前追い切りでは函館の芝コースで5ハロン67秒1、ラスト11秒3を記録し、坂井騎手も洋芝での走りに好感触を示した。
友道厩舎はこれまでマカヒキ、ドウデュースで凱旋門賞へ挑戦した経験を持つ。過去2頭は現地前哨戦のニエル賞を経由したが、今回は札幌記念をステップにフランス入りする異なるローテーションを採用する。
当初は日本馬7頭が登録
5月21日にJRAが発表した第1回登録では、日本調教馬は以下の7頭だった。
| 馬名 | 性齢 | 調教師 | 8月時点の状況 |
|---|---|---|---|
| アドマイヤテラ | 牡5 | 友道康夫 | 凱旋門賞出走予定 |
| アロヒアリイ | 牡4 | 田中博康 | 登録あり・出走予定馬には未掲載 |
| ジュウリョクピエロ | 牝3 | 寺島良 | 国内路線へ |
| シンエンペラー | 牡5 | 矢作芳人 | 別の海外遠征を検討 |
| ビザンチンドリーム | 牡5 | 坂口智康 | 登録あり・出走予定馬には未掲載 |
| フォーエバーヤング | 牡5 | 矢作芳人 | 米国ダート路線へ |
| メイショウタバル | 牡5 | 石橋守 | 凱旋門賞出走予定 |
大きな注目を集めたのがオークス馬ジュウリョクピエロだった。今村聖奈騎手とともにオークスを制し、3歳牝馬として軽い斤量で凱旋門賞へ挑める立場だったが、陣営は段階を踏んで成長させることを優先。秋華賞からエリザベス女王杯へ向かう国内路線を選択した。
フォーエバーヤングも一時は愛チャンピオンステークスから凱旋門賞へ向かう芝路線が検討された。しかし最終的にはダートでの世界一を追求し、ジョッキークラブゴールドカップからブリーダーズカップクラシック連覇を目指すことになった。
また前年の凱旋門賞で日本馬最先着の5着だったビザンチンドリームも登録しているが、8月13日時点でJRAが出走予定としている2頭には含まれていない。
日本馬悲願の初優勝なるか
日本調教馬はこれまで延べ35頭が凱旋門賞へ挑戦し、最高着順は2着。1999年エルコンドルパサー、2010年ナカヤマフェスタ、2012年と2013年のオルフェーヴルがあと一歩まで迫ったが、いまだ優勝には届いていない。
2026年の2頭は、いわゆる日本的な高速芝で瞬発力を最大の武器とするタイプではない。メイショウタバルは重い馬場で前々から押し切るパワー型、アドマイヤテラは3000m以上でも崩れないスタミナ型だ。
過去の挑戦から「日本で最も強い馬を連れて行けばそのまま勝てるレースではない」ことは十分に証明されている。だからこそ、ロンシャンへの適性を感じさせる2頭が挑む今年は興味深い。
まずは8月16日の札幌記念でアドマイヤテラがどのような走りを見せるのか。そして直行を選んだメイショウタバルが、秋までどこまで状態を高められるのか。日本競馬が何度も跳ね返されてきたパリロンシャンの壁に、2026年は異なる個性を持つ2頭が挑む。
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