2026年の海外競馬は9月から一気に秋の大舞台へ突入する。欧州では凱旋門賞へ向けた前哨戦と英愛のチャンピオン決定戦、豪州ではスプリングカーニバル、米国ではブリーダーズカップ、そして12月には香港国際競走が控える。ここでは2026年8月13日時点で発表されている日程を基に、日本からも注目度の高い主要G1・グレード競走を月別にまとめる。

2026年9月|欧州秋競馬が本格化

日程国・地域主な競走格付け
9月6日韓国・ソウルコリアスプリント/コリアカップ韓国G1
9月6日フランス・パリロンシャンムーランドロンシャン賞/ヴェルメイユ賞G1
9月12日英国・ドンカスターセントレジャーG1
9月12日アイルランド・レパーズタウンアイリッシュチャンピオンS/メイトロンSなどG1
9月13日アイルランド・カラアイリッシュセントレジャーなど4競走G1

最初の注目日は9月6日。日本馬の遠征先として定着した韓国では、ダート1200mのコリアスプリントと1800mのコリアカップがソウルで行われる。KRAの2026年格付けでは両競走ともG1となっており、日本調教馬にとって秋最初の海外遠征候補になる。

同日フランスでは「Qatar Arc Trials」(アークトライアル)が開催され、芝1600mのムーランドロンシャン賞、凱旋門賞と同じ芝2400mのヴェルメイユ賞がG1として行われる。ヴェルメイユ賞に加え、ニエル賞、フォワ賞も同日の凱旋門賞前哨戦であり、10月4日の本番へ向けて勢力図が大きく動く。

9月12~13日は欧州でも屈指の濃密な週末となる。英国では世界最古のクラシックとして知られるセントレジャーが2026年に創設250周年を迎える。同じ12日、アイルランドのレパーズタウンではアイリッシュチャンピオンステークスとメイトロンステークスを中心としたG1戦線が開催される。

さらに2026年のアイリッシュチャンピオンズフェスティバルは計7つのG1を実施。翌13日のカラではアイリッシュセントレジャー、フライングファイブS、モイグレアスタッドS、ヴィンセントオブライエン・ナショナルSという4つのG1が一日に組まれる。

2026年10月|世界の大レースが集中する最大の月

日程国・地域主な競走格付け
10月4日フランス凱旋門賞G1
10月10日豪州コーフィールドギニーG1
10月17日英国英チャンピオンズデーG1×5
10月17日豪州ジ・エベレストG1
10月17日豪州コーフィールドカップG1
10月24日豪州コックスプレートG1
10月30~31日米国ブリーダーズカップG1×14
10月31日豪州ヴィクトリアダービーなどG1

10月最大の欧州決戦は4日の凱旋門賞。パリロンシャン芝2400mで行われ、2026年は105回目を迎える。総賞金500万ユーロを誇り、欧州中長距離路線の頂点として日本馬にとっても最大級の海外目標である。同日の開催にはアベイ・ド・ロンシャン賞、オペラ賞、フォレ賞など各カテゴリーのG1も組まれる。

そして異常なほど大レースが集中するのが10月17日だ。英国アスコットでは英チャンピオンズデーが開催され、チャンピオンS、クイーンエリザベスII世S、英チャンピオンズスプリントSなど5つのG1が実施される。

同じ日にオーストラリアでは、ランドウィックで世界最高賞金級の芝競走ジ・エベレスト、コーフィールドでは芝2400mのコーフィールドカップが開催される。欧州の中距離・マイル・スプリント、豪州のスプリント・長距離が一日に重なる、2026年秋最大級の競馬デーだ。

翌週24日はコックスプレート。2026年はムーニーバレー競馬場の再開発に伴い、史上初めてフレミントン競馬場で開催されるという特別な一戦になる。

月末30~31日は米国キーンランドでブリーダーズカップ。2日間で14のG1が行われ、総賞金・ボーナスは3,400万ドル超。BCクラシック、BCターフ、BCマイル、BCスプリントなど、ダート・芝の各カテゴリーで北米と欧州を中心とした世界トップクラスが激突する。

2026年11月|メルボルンカップ・カーニバル

日程競走格付け
11月3日メルボルンカップ・3200mG1
11月5日クラウンオークス・2500mG1
11月7日チャンピオンズS・2000mG1
11月7日VRCチャンピオンズマイル・1600mG1
11月7日VRCチャンピオンズスプリント・1200mG1

11月の主役はオーストラリア。10月31日のヴィクトリアダービーデーから始まるメルボルンカップ・カーニバルは、11月3日に最大の山場を迎える。

「国を止めるレース」と呼ばれるメルボルンカップは芝3200mのG1で、2026年の賞金総額は866万豪ドル。世界各国からステイヤーが集まる豪州最大級の競走であり、日本馬も過去にデルタブルースが優勝している。

最終日の7日はチャンピオンズステークス、チャンピオンズマイル、チャンピオンズスプリントという距離別3G1を同日に開催。10月のジ・エベレストやコックスプレートから続く豪州春競馬の総決算となる。

2026年12月|香港国際競走で世界の芝路線が締めくくられる

日程競走距離格付け
12月13日香港スプリント1200mG1
12月13日香港マイル1600mG1
12月13日香港カップ2000mG1
12月13日香港ヴァーズ2400mG1

12月13日のシャティンでは、香港国際競走の4G1が一日に開催される。スプリント、マイル、2000m、2400mとカテゴリーが明確に分かれているため、日本・香港・欧州・豪州のトップホースがそれぞれ適性に合った競走へ集結する。

日本馬との関係も極めて深く、年間を通じた海外遠征の最終目的地となることが多い。特に香港スプリントではカーインライジングを中心とする世界最高峰の短距離勢、香港カップでは香港・日本を代表する中距離馬の対決が期待される。

なお韓国では12月6日に2300mのグランプリも国内G1として行われる。

2026年秋の海外競馬はここを押さえたい

大きく分ければ、9月は凱旋門賞への前哨戦と英愛G1、10月は凱旋門賞・英チャンピオンズデー・豪州春競馬・ブリーダーズC、11月はメルボルンカップ、12月は香港国際競走という流れになる。

特に2026年は9月のアイリッシュチャンピオンズフェスティバルが7G1へ拡大し、コックスプレートが史上初めてフレミントンで開催されるなど例年とは異なるポイントも多い。さらに10月17日は英国と豪州だけで一日に多数の世界級G1が重なる。

日本馬の遠征という観点でも、韓国、凱旋門賞、ブリーダーズカップ、豪州、香港と選択肢は広い。秋の国内G1と並行して海外遠征馬を追っていけば、2026年後半の世界競馬の勢力図をより立体的に楽しめるだろう。

※開催日・競走条件は2026年8月13日時点。主催者の都合などにより変更される場合がある。

 

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