10月4日(日)にフランス・パリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(G1・芝2400m)の出走馬が発表された。9月末の登録取消、出馬投票を経て、10月1日時点で残ったのは16頭。前年覇者ダリズをはじめ、モルティーズクロス、カルパナ、サンダリングオン、ダイヤモンドネックレスなど欧州の有力馬がそろい、日本からはメイショウタバルとアドマイヤテラの2頭が出走する。発走予定は日本時間10月4日23時05分。馬番、ゲート番、騎乗騎手については10月2日に正式発表される予定となっている。

2026年凱旋門賞・最新出走馬

馬名性齢調教師簡単な紹介
ダリズ牡4F.グラファール2025年凱旋門賞覇者。今季もガネー賞、アガ・カーン4世賞、前哨戦フォワ賞を制し、連覇を狙う。
サダッド牡4R.ヴェリアン前走バーデン大賞でG1初制覇。2400mへの距離延長で結果を出した上昇馬。
チェスナットロケット牡4A.カルコサヴィシーの2400mリステッドを勝ち、前走グランプリ・ド・ドーヴィルでも2着。
アドマイヤテラ牡5友道康夫阪神大賞典を制し、天皇賞・春3着。長距離で培ったスタミナを武器に初の凱旋門賞へ。
メイショウタバル牡5石橋守宝塚記念を2025、2026年と連覇。力の要る馬場にも実績があり、武豊騎手とのコンビで挑戦する。
アローイーグル牡5J.C.ルジェ2025年凱旋門賞6着、同年ロワイヤルオーク賞を制覇。今年のグランプリ・ド・ドーヴィル3着。
ベイシティローラー牡4G.スコット今年のコロネーションCを圧勝。前走フォワ賞はダリズの2着で、道悪になればさらに怖い存在。
ミニーホーク牝4A.オブライエン2025年英・愛・ヨークシャーオークスを制し、昨年の凱旋門賞ではダリズと頭差の2着。
カルパナ牝5A.ボールディング今季キングジョージ、ヨークシャーオークスを連勝。昨年7着から巻き返しを狙う。
フレンドリーソウル牝5J&T.ゴスデン前哨戦ヴェルメイユ賞をロンシャン2400mで制覇し、ワイルドカードを獲得して追加出走。
ヴァランディール牡3F.グラファール前走ニエル賞を勝利。パリ大賞4着からさらに力を付けているフランス3歳勢の注目馬。
ベンヴェヌートチェッリーニ牡3A.オブライエン2026年愛ダービー覇者。キングジョージでも3着に入り、古馬との対戦経験も持つ。
ブライトライト牡3A.スポリッチドイツ調教馬。前走バーデン大賞でサダッドに続く3着と、古馬相手に好走した。
モルティーズクロス牡3W.ハガス英ダービー2着後、パリ大賞、グレートヴォルティジュールSを連勝。ロンシャン2400m勝ちが大きな強み。
サンダリングオン牝3J.オブライエン英オークスを3馬身3/4差で圧勝し、前走ブランドフォードSも勝利。3歳牝馬の軽斤量も魅力。
ダイヤモンドネックレス牝3A.オブライエンマルセルブサック賞、仏1000ギニー、ディアヌ賞、ナッソーSとG1・4勝。初の2400mが焦点。

前年覇者ダリズが連覇を狙う

今年も中心となるのはダリズ。昨年はミニーホークを頭差で差し切って凱旋門賞を制覇し、4歳となった今季も高いパフォーマンスを維持している。ガネー賞、イスパーン賞を制し、凱旋門賞と同じロンシャン2400mのフォワ賞も勝利。コース、距離、近況のすべてで大きな不安がない。

牡馬による凱旋門賞連覇となれば1977、78年のアレッジド以来。歴史的な記録が懸かる。

3歳勢ではモルティーズクロスが注目

ダリズに対抗する存在として注目されているのがモルティーズクロス。英ダービーでは2着に敗れたが、その後はパリ大賞を制してロンシャン2400mを経験し、グレートヴォルティジュールSも勝利した。

3歳牡馬のため古馬牡馬より3kg軽い56.5kgで出走できるのも大きい。すでに今回と同じコース・距離のG1を勝っている点は、他の3歳馬に対する明確なアドバンテージとなる。

3歳牝馬では55kgで走れるサンダリングオン、ダイヤモンドネックレスにも注目。サンダリングオンは英オークスで2400m適性を証明済み。一方のダイヤモンドネックレスはG1・4勝の実績を誇るが、2400mは今回が初めてとなる。

フレンドリーソウルが最後に加わり16頭立てへ

今回の出馬投票で大きな動きとなったのがフレンドリーソウルの追加出走だ。

9月6日に行われたヴェルメイユ賞では初めて2400mへ挑戦し、逃げ切ってG1制覇。同レースは凱旋門賞へのワイルドカード対象で、当初登録がなかったフレンドリーソウルは追加登録料を必要とせず出走権を得た。陣営はオペラ賞との二択を検討していたが、最終的に凱旋門賞への挑戦を決めた。

一方、9月28日時点で残っていたサンリー、タッティコラム、パールドマジェスティ、ライトザゴーストは出走馬から外れた。

日本馬はメイショウタバルとアドマイヤテラ

日本から挑むのは5歳牡馬2頭。

メイショウタバルは今年の宝塚記念でクロワデュノールを退け、史上3頭目となる同レース連覇を達成。昨年とは異なり2番手から抜け出す競馬で勝利し、脚質にも幅を見せた。現地最終追い切りでは武豊騎手が騎乗し、陣営も状態が上向いているとの感触を示している。

アドマイヤテラは3000mの阪神大賞典を制し、天皇賞・春でも3着。2400mより長い距離で結果を残してきた馬だけに、スタミナを要求される展開が強みとなる。

日本調教馬はこれまで凱旋門賞未勝利。エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルが2着まで迫りながら届かなかったタイトルに、2026年はメイショウタバルとアドマイヤテラが挑む。

次の注目は枠順と騎手

10月1日時点では出走16頭が確定した一方、馬番、ゲート番、騎乗騎手はまだ正式発表されていない。10月1日夜にパリで行われる「Arc Opening Ceremony」でゲート番が発表され、JRAからは日本時間10月2日に正式な出馬表が案内される予定となっている。

ロンシャン2400mではスタート後の位置取りも重要となるだけに、どの馬が内外どのゲートを引くかは大きなポイント。今年の凱旋門賞は前年覇者ダリズの連覇、日本馬の悲願達成、そして勢いのある3歳勢の世代交代という複数のテーマが交錯する、注目の一戦となる。