2026年9月2日から6日まで、山陽オートレース場で「朝陽カントリークラブpresents 小林啓二杯 GⅡ第7回山陽王座チャレンジカップ」が開催される。5日間のナイター開催で、前年まで大会2連覇中の鈴木圭一郎が今年も優勝候補の中心。そこへSGオートレースグランプリを制した青山周平、地元山陽の山本翔、丹村飛竜らが挑む。

小林啓二杯2026概要

項目内容
開催日2026年9月2日~6日
開催場山陽オートレース場
グレードGⅡ
開催時間帯ナイター
前回優勝鈴木圭一郎
開門14時00分
第1R試走開始14時20分

8月31日には出場選手の変更も発表され、福田裕二、五十嵐一夫、岩永清文、齊藤隆充が欠場。代わって小林瑞季、平田雅崇、藤川竜、丹下昂紀が正選手へ追加された。

本命は鈴木圭一郎、大会3連覇を狙う

最大の中心は鈴木圭一郎。小林啓二杯は通算3度の優勝を誇り、2024年、2025年と現在2連覇中。今年勝てば大会史上初の3連覇となる。

何より山陽走路との相性が非常にいい。2026年7月21~23日の山陽普通開催では3日間すべて1着の完全優勝。真夏の日中開催で走路温度が高い状況でもスピードを落とさず、山陽適性の高さを改めて証明した。

近況も勝ち切れていないだけで決して悪くない。8月16日のSGオートレースグランプリでは青山周平に続く2着。続く飯塚G1ダイヤモンドレースでも準決勝を勝って優出した。ダイヤモンドレース優勝戦は6着に終わったものの、SG、G1と連続して優勝戦へ進出していることを考えれば状態は高い水準にある。

一方、意外にも2026年はまだグレードレース優勝がない。得意の山陽、小林啓二杯という舞台で今年最初のグレードタイトルを獲得できるか。

最大のライバルは青山周平

鈴木の3連覇を阻む最大の存在が青山周平だ。

小林啓二杯への参戦は2019年以来7年ぶり。しかし現在の状態はメンバーでも明確に最上位級にある。8月16日のSGオートレースグランプリでは10周回を逃げ切って優勝。SG通算21勝となり、高橋貢が持つ歴代最多記録に並んだ。

さらにその直後のG1ダイヤモンドレースでも初日から「1・1・1・2・2着」。優勝戦では黒川京介に敗れたものの、大外8枠から2着まで追い上げている。

直近10走は7勝、2着2回、3着1回とすべて3着以内。特に良走路では近90日の2連対率が90%を超えており、現在の安定感は突出している。

今回のポイントは夏の山陽ナイターへの対応。山陽出走は2月のG1スピード王決定戦以来となるため、初日の試走で走路とエンジンがどこまで合っているかを確認したい。鈴木に山陽実績で分がある一方、純粋な現在の総合力なら青山。大会最大の注目カードとなる。

前年2着・山本翔が地元タイトルを狙う

地元勢では山本翔に期待したい。

前年の小林啓二杯優勝戦では軽快に逃げ、7周回目まで先頭を守ったものの、最後に鈴木圭一郎に差されて2着。グレード初制覇まであと一歩に迫った。

その後は自身初のS級へ昇格し、現在はS-31。2026年も年間2度の優勝を記録している。

直前の8月26~28日の山陽開催では勝ち切れなかったものの、地元走路ではスタートから積極的に動けることが大きな強み。また雨走路でも近半年の連対率が高く、天候が不安定になった場合には評価を上げたい。前年の悔しさを晴らし、今年こそ地元GⅡタイトルへ届くか。

丹村飛竜は大会との相性抜群

ベテラン勢では丹村飛竜が怖い。

2016年の第1回大会を制した初代王者で、小林啓二杯が自身初のグレードタイトルだった。

2026年も6月に飯塚で優勝すると、その直後の山陽開催でも優勝。地元では依然として高い競走力を維持している。山陽の走路特性を熟知していることに加え、展開に応じて先行、追い上げの双方が可能。シリーズを通じてエンジンを上向かせれば、鈴木、青山と戦える存在になる。

松尾彩は大会適性に注目

地元34期の松尾彩も小林啓二杯では毎年存在感を示している。

2023年、2024年と2年連続優出。2025年は優勝戦へ進めなかったものの、ハンデが重化してからも着実に走力を上げている。

全国トップS級と比較すれば純粋なスピードでは挑戦者の立場だが、この大会では地元走路への適応力を生かして上位へ食い込むケースが多い。山本翔とともに、山陽の34期コンビは地元ファンからも注目される存在となる。

他地区も実力者が揃う

鈴木、青山以外にも強豪は多い。

佐藤摩弥はスタート力を武器にSG、G1でも優出を続けるトップレーサー。内寄りのハンデ位置を得られれば、序盤から主導権を握る可能性がある。

8月31日に追加出場となった小林瑞季と平田雅崇もS級の実力者。小林はSG優勝戦への進出経験もあり、追い込みのスピードは十分。平田は強烈なさばきが武器になる。

さらに森且行は8月3日の川口で約5年9カ月ぶりとなる復活優勝を達成。長期離脱から復帰後初の優勝を果たしたことで、精神面でも大きな一歩を踏み出した。

木村武之、山田達也、内山高秀、笠木美孝、森本優佑、浦田信輔など経験豊富なグレードレーサーも参戦し、予選段階から簡単な組み合わせは少ない。

山陽勢はタイトルを奪い返せるか

近年の大会は鈴木圭一郎の存在感が際立っているが、小林啓二杯は本来「山陽王座チャレンジカップ」の名を持つ地元色の強い大会でもある。

過去には丹村飛竜、前田淳、緒方浩一ら山陽所属選手が優勝。2025年も山本翔が2着まで迫った。2026年は地元の有力選手が多数参戦するだけに、山陽勢としては他地区へ3年連続でタイトルを持っていかれることは避けたいところだろう。

結論|鈴木圭一郎VS青山周平が中心、地元勢が割って入れるか

シリーズの軸は鈴木圭一郎と青山周平の二強と見る。

大会実績と山陽適性なら鈴木。直近の勢いと総合力なら青山。鈴木は3連覇、青山は7年ぶりの参戦で初の小林啓二杯制覇を狙う。

そこへ前年2着の山本翔、初代王者の丹村飛竜、大会実績のある松尾彩ら地元勢がどこまで割って入れるか。

9月とはいえ日中にはまだ走路温度が上がりやすく、ナイターにかけて走路状況も変化する。昼と夜でエンジンの動きが変わる可能性があるため、開催序盤の試走タイムだけでなく、日没後の競走タイムにも注目したい。

大会3連覇を狙う鈴木か、現役最強の青山か、それとも地元山陽勢の王座奪還か。第7回小林啓二杯は、秋のプレミアムカップへ向けても重要な5日間となりそうだ。

 

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