競輪場は全国に43場あり、いずれかの競輪場でほぼ毎日レースが行われています。
本記事では、各競輪場へのアクセス方法やバンク特徴をご紹介いたします。
※なお、本記事で紹介する各競輪場へのアクセス方法は、東京からのアクセスを基準にご紹介いたします。
北日本
函館競輪場
北海道函館市にある競輪場で、現存する競輪場では日本で最北に位置する。
1950年6月29日に開設。施設所有および主催は函館市。
競技実施はJKA東日本地区本部北日本競技部。実況は株式会社JPFで担当は池田牧人。
本場としての開催期間は4月から11月まで。冬季(12月 – 2月)はバンク内に氷をはり「函館市民スケート場」として利用している。
バンク特徴
1周400m。特にクセのない標準的なバンクで、脚質による有利不利は少ない。しかし1センター側が海岸に近いため、海風による影響がある。
・飛行機
東京→羽田空港→函館空港→競輪場通→函館競輪場 約3時間30分
函館競輪場へは無料送迎バスの運行もあります。
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所在地: 〒042-0944 北海道函館市金堀町10−8
青森競輪場
青森県青森市新城にある競輪場。1950年に現在の合浦公園で開設され、1982年11月に現在の競輪場を新築し、翌年の開催より移転した。施設所有および主催は青森市。
競技実施はJKA東日本地区本部北日本競技部。実況は日本トーターで担当は山本浩司。
開催期間は降雪のない4月から10月まで。
バンク特徴
400mバンクを使用。カントがややきつく、直線も比較的長いため、後方からの捲りや追い込みの選手に有利とされている。
また、2022年からは場内のリニューアル工事に伴い、2センター側(北側)のスタンドが取り壊されたため、そこから吹き込む風の影響が大きくなっている。
・新幹線
東京→新青森→青森競輪場 約3時間30分
新青森駅から青森競輪場までは無料送迎バスが運行しています。
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所在地: 〒038-0042 青森県青森市新城平岡1−番1
いわき平競輪場
福島県いわき市にある競輪場。1951年2月5日に開設された。当初は平競輪場であったが、1991年4月から名称がいわき平競輪場になった。施設所有および主催はいわき市。
競技実施はJKA東日本地区本部第8競技実施チーム。実況は中川建治。
東北地方に位置する競輪場だが、冬季の降雪の影響が少ない浜通りの最南端に位置するいわき市は東北地方の中でも気温が高いため、通年で本場開催されている。
バンク特徴
1周400mの屋外では日本で唯一となる構造物上に設置された空中バンク。リニューアル工事後、クセのない標準的なバンクとなり、400mバンクでは3番目に長い直線となった。
ややカントがあるせいか捲りが決まりやすく、ゴール前ではイエローラインのやや内と外に伸びるコースがあり、大外強襲を狙う追い込み選手には有利。
・電車
東京→いわき→いわき平競輪場 約2時間30分
※現在JR常磐線いわき駅からの無料送迎バスの運行は行っていません。
所在地: 〒970-8036 福島県いわき市平谷川瀬西作1−1
関東
弥彦競輪場
新潟県西蒲原郡弥彦村にある競輪場。1950年4月28日に開設された。施設所有および主催は弥彦村で、日本では唯一となる村営の公営競技場。
競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。実況の担当は通常開催時はフリーアナウンサーの小川雄一郎、ミッドナイト開催時はVOICE TRUSTの加奈山翔。
寒冷地の競輪場であることから本場開催は降雪のない4月から11月に行なわれる(場外発売は通年)。
バンク特徴
一周400mの長さ的には普通のバンク。しかし、通常コーナー部分には直線からのつなぎである緩和曲線があり、通常はすべてのコーナーが非対称であるが、弥彦では1コーナーと4コーナー、2コーナーと3コーナーがそれぞれ対称となっている。
1コーナーと4コーナーの緩和曲線はきつく直線部分が長く取られている。また、最後の直線の長さは400mバンクの中では一宮競輪場・武雄競輪場に次いで3番目に長く、バック側での捲りではスピード低下が無いため、捲りや追い込みが決まりやすい。
・新幹線
東京→燕三条→弥彦競輪場 約2時間30分
燕三条駅から弥彦競輪場までは無料送迎バスが運行しています。
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所在地: 〒959-0323 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2621
前橋競輪場
群馬県前橋市にある競輪場。1950年4月22日に開設された。現在は日本トーターグリーンドーム前橋を本開催時の主会場として使用している。施設所有および主催は前橋市。
競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。実況は株式会社JPFで担当は平山信一。
バンク特徴
一周335mという国内唯一のバンク周長で、内圏線が333mとなっている。通常の競輪が行われる競輪場の中では日本一カントが急で反り立つ崖のように見えると言われるほどであり、コーナー頂上からの「山颪」は桁違いの迫力とスピードがあり、先行選手有利でライン独占が多い。
・電車
東京→高崎→新前橋→前橋競輪場 約1時間30分
新前橋駅から前橋競輪場までは無料送迎バスが運行しています。
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所在地: 〒371-0035 群馬県前橋市岩神町1丁目2−1
取手競輪場
茨城県取手市にある競輪場。1950年2月25日に開設された。施設所有および主催は茨城県・取手市。
競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。実況は東京電設工業で、担当は西山栄一、香川岳司、坂巻勇気が交代で担当している。
かつては取手競馬場として競馬の開催を行っていたが、昭和20年代の競輪ブームで競馬の開催が不調になったため、競輪場に変更した。旧競馬場のコースは現在の駐車場で痕跡が残っている。
バンク特徴
1周は400m。直線が短い訳でもなく、カントが然程きつい訳でもないのでクセがなく、選手には走りやすいバンクだと言われている。
そのためどの戦法でも戦いやすく、力勝負のレースが多い。
・電車
東京→取手→取手競輪場 約1時間
取手駅から取手競輪場までは無料送迎バスが運行しています。
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所在地: 〒302-0023 茨城県取手市白山6丁目2−8
宇都宮競輪場
栃木県宇都宮市東戸祭一丁目にある競輪場。1950年3月21日に開設された。施設所有および主催は宇都宮市。
競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。実況は株式会社JPFで担当は中村将司。
バンク特徴
宇都宮競輪の1周は500m。直線部がやや長くカーブのきつい扁平なバンク。
先行選手に不利なだけでなく、追走する番手の選手すら後方から抜かれる「交わしの交わし」を食らうほど、後方からの追い込みが決まりやすい。
だが、メインスタンド改築工事の2009年にホーム側とバック側が入れ替わった際に、ゴール前のみなし直線が若干短くなり、また大型映像装置が2コーナー側に設置されたことから、いくらか先行選手が仕掛けやすくなった。
・電車
東京→宇都宮→宇都宮競輪場 約2時間
・新幹線
東京→宇都宮→宇都宮競輪場 約1時間
宇都宮駅から宇都宮競輪場までは無料送迎バスが運行しています。
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所在地: 〒320-0054 栃木県宇都宮市東戸祭1丁目2−7
大宮競輪場
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町にある競輪場。1949年1月14日に開設された。施設所有および主催は埼玉県。
競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。実況は東京電設工業で、担当は坂巻勇気。
バンク特徴
宇都宮と同じく1周500mバンク。直線が長い上にカントが深く、追込選手に有利とされている。対して、先行選手は総じて不利とされる。
・電車
東京→大宮→大宮競輪場 約1時間
大宮駅から大宮競輪場までは無料送迎バスが運行しています。
無料送迎バスの運行についてはこちら
所在地: 〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町4丁目15−1
西武園競輪場
埼玉県所沢市荒幡にある競輪場。1950年5月22日に開設。施設の所有者は西武鉄道。主催は埼玉県
競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。実況は東京電設工業で通常は坂巻勇気が担当している。
開設当初は村山競輪場であったが、施設所有者である西武鉄道が競輪場周辺一帯の開発を進め、西武園遊園地などを建設・整備したことに伴い、1954年5月から西武園競輪場に名称を変更した。
バンク特徴
元々500mバンクで始まっており、施設改修工事に伴って1994年8月より400mへと改修され現在に至っている。旧バンクを基にしてあるためカントが緩くなっている。
そのため1周400mの標準的なバンクだが、カントの緩さと直線の短さからか333mバンクのような性格を持ち、逃げ・先行タイプの選手が有利といわれている。
・電車
東京→東村山→西武園→西武園競輪場 約1時間
西武園駅から西武園競輪場までは徒歩で約1分ほどです。
所在地: 〒359-1133 埼玉県所沢市荒幡1215
京王閣競輪場
東京都調布市にある競輪場。1949年9月24日に開設された。施設所有は株式会社京王閣。主催は東京都十一市競輪事業組合。
競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。レース実況は多摩川電気で担当は岩井憲一。
通称は東京オーヴァル京王閣(TOKYO OVAL KEIOKAKU)。
バンク特徴
1周400m。クセがなく直線の長さも標準的なバンクだが、カントが若干緩く全速で外側に膨れる傾向があり、併走時にはイン側有利といわれている。
・電車
東京→新宿→調布→京王多摩川→京王閣競輪場 約45分
京王多摩川駅から京王閣競輪場までは徒歩で約5分ほどです。
所在地: 〒182-0025 東京都調布市多摩川4丁目31−1
たちかわ競輪場
東京都立川市曙町にある競輪場。1951年10月17日に開設された。施設所有および主催は立川市。
競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。レース実況はVOICE TRUSTの加奈山翔が担当している。
後楽園競輪場休止以降は東京の人口ボリュームから最も集客力のある競輪場として知られ、東京を代表する競輪場である。またKEIRINグランプリ発祥の地としても知られ、実際にKEIRINグランプリはこの競輪場での開催が圧倒的多数である。
バンク特徴
走路は1周400mだが、直線距離は全国でも有数の長さである。普通の競輪場と緩和曲線の構造が異なるレムニスケート曲線を採用しているため、コーナーのカーブが急であり、まっすぐ走っていても直線へ入る直前に外側へ膨れてしまうケースが時々見受けられる。
これらの事から後方を走る選手が前へ突っ込むコース取りを決めやすく、また直線の長さを生かして前の選手を捕らえやすいため、追込選手に優位といわれている。
・電車
東京→立川→たちかわ競輪場 約1時間
立川駅からたちかわ競輪場までは徒歩で約15分ほどです。
無料送迎バスなどを利用したアクセス方法はこちら
所在地: 〒190-0012 東京都立川市曙町3丁目32−5