2026年8月20日、英国ヨーク競馬場で「ヨークシャーオークス(G1)」が行われる。芝約2400mを舞台に3歳以上の牝馬が争う欧州夏競馬の牝馬中長距離王決定戦。今年はキングジョージVI世&クイーンエリザベスSを制したカルパナ、前年覇者ミニーホーク、愛オークスを圧勝した3歳ヨハナウォルシュが顔をそろえ、世代を超えた好メンバーとなった。

ヨークシャーオークス2026概要

項目内容
開催日2026年8月20日(木)
競馬場英国・ヨーク
格付けG1
距離芝1マイル3ハロン188ヤード(約2385m)
条件3歳以上牝馬
賞金総額60万ポンド
1着賞金34万260ポンド
発走予定現地15時35分/日本時間23時35分

8月14日の確認段階では15頭が残った。主なメンバーはカルパナ、ミニーホーク、ヨハナウォルシュ、アースショット、イニスモア、レガシーリンクなど。無敗のG1・4勝馬ダイヤモンドネックレスも登録上は残っているが、陣営は8月23日の仏G1ジャンロマネ賞へ向かう方針を示しており、実際にヨークへ出走する可能性は低くなっている。

本命候補カルパナ|キングジョージで牡馬一線級を撃破

能力と実績を考えれば中心はカルパナだ。

2025年のキングジョージではカランダガンの2着だったが、今年7月25日の同レースでは雪辱。直線で抜け出すと、前年世界ランキング1位のカランダガンを1馬身半差で破り、牡馬を含む欧州中長距離路線の頂点に立った。

Timeformはこの走りを128ポンドと評価。2026年の欧州調教牝馬では最高クラスの数字で、昨年までよりさらに一段階成長したと見ることができる。

2400m前後はベスト条件で、2024年英チャンピオンズ・フィリーズ&メアズS、2025年同レースに続き、今年はキングジョージまで制覇。長くいい脚を使えるタイプで、広く直線の長いヨークも能力を発揮しやすい。

懸念があるとすればローテーションだ。キングジョージから約4週間しかなく、陣営も出否を慎重に検討していた。ただ状態は良好と伝えられており、ここを順調に突破すれば10月の凱旋門賞も有力な選択肢となる。

ミニーホーク|前年覇者が復権を狙う

対抗格はアイルランドのミニーホーク。昨年は英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスとG1を3連勝し、さらに凱旋門賞でもダリズの2着。3歳牝馬路線では圧倒的な存在だった。

特に前年のヨークシャーオークスでは3馬身半差の快勝。ヨーク芝2400mへの適性については説明不要だ。

しかし4歳となった今年はやや苦戦している。タタソールズゴールドカップでは5着に敗れ、プリンスオブウェールズSではオムブズマンの2着まで巻き返したものの、前走キングジョージでは8着。Timeformの現在値も125で、カルパナの128を下回る。

それでも昨年の凱旋門賞で見せた能力を考えれば、完全に見限ることはできない。今回は牡馬の世界トップクラスを相手にした前走から牝馬限定戦へ戻る。昨年圧勝した舞台で復活する条件は整っている。

エイダン・オブライエン調教師は近年このレースを得意としており、2019年以降だけでもラブ、スノーフォール、アルピニスタを除く多数の年で有力馬を送り込んできた。前年覇者を改めてここへ向かわせる以上、陣営としても反撃への期待は大きいだろう。

ヨハナウォルシュ|9ポンド差を武器に世代交代を狙う

最大の惑星が3歳のヨハナウォルシュだ。

春まではG1戦線の中心的存在ではなかったが、距離を延ばして急成長。ロイヤルアスコットのリブルズデールSではアースショットに頭差敗れたものの、7月18日の愛オークスでは一変した。

中団から進出すると直線で一気に抜け出し、後続を4馬身突き放してG1初制覇。Timeformも評価を117まで引き上げた。

数字だけならカルパナやミニーホークには及ばない。しかしヨークシャーオークス最大のポイントが斤量差だ。古馬牝馬が9ストーン9ポンドを背負うのに対し、3歳牝馬は9ストーン。実に9ポンドの恩恵を受ける。

近年も3歳馬の好走が非常に多く、過去10回のうち8回を3歳馬が制している。ヨハナウォルシュにとっては、急速な成長力と斤量差を生かして古馬王者を倒す絶好の舞台となる。

アースショットとの3度目の対決にも注目

ヨハナウォルシュとセットで注目したいのがアースショット。リブルズデールSではヨハナウォルシュを頭差破ったが、愛オークスでは1番人気に支持されながら6着に敗れた。

つまり両馬の対戦成績は1勝1敗。ヨークで3度目の決着戦となる可能性がある。

ほかでは愛オークス2着イニスモアも侮れない。仏オークスでも3着に入り、2400mへの延長にも対応した。ヨハナウォルシュには4馬身離されたとはいえ、安定感では世代上位だ。

レガシーリンクは5月に今回と同じヨークで行われたミュージドラSを勝利し、英オークスでも2着。その後のリブルズデールSは7着だったが、ヨークへのコース適性は魅力となる。

ダイヤモンドネックレス不在なら三強の争いか

登録上で最も怖いのはダイヤモンドネックレスだ。仏1000ギニー、仏オークス、ナッソーSなどG1を4連勝し、6戦無敗。Timeformも123pと、さらに上昇の余地を示している。

しかしオブライエン調教師は8月13日、次走をドーヴィルのジャンロマネ賞とする方針を明らかにした。ヨークの確認登録には名前を残したものの、現時点ではミニーホークが厩舎のヨークシャーオークス本線と考えるべきだろう。

ダイヤモンドネックレスが不在となれば、構図は「現役古馬牝馬トップのカルパナ」「前年女王ミニーホーク」「急成長する3歳ヨハナウォルシュ」という三強対決にかなり近づく。

展開と馬場が勝敗を左右する

ヨークはエプソムほど起伏が激しくなく、長い直線を使った持続力勝負になりやすい。極端な瞬発力だけではなく、2400mを高い巡航速度で走り続ける能力が重要になる。

実績面ではカルパナが一枚上だが、3歳馬の9ポンド差は無視できない。高速馬場になれば愛オークスを速い馬場で圧勝したヨハナウォルシュにはプラス。逆にタフな流れになればキングジョージを制したカルパナの総合力が生きる。

ミニーホークにとっては、昨年と同じ舞台へ戻ることが最大の材料だろう。先行して長く脚を使う本来の競馬ができれば、今年の成績だけで評価を落とすのは危険だ。

結論|カルパナが中心、9ポンド差のヨハナウォルシュが最大の脅威

現時点での本命はカルパナ。キングジョージでカランダガンを直接破った実績は今回のメンバーでは抜けており、能力評価でも最上位にある。

ただし、馬券的にも競走としても最も面白い存在はヨハナウォルシュだ。愛オークスの4馬身差は単なる展開利では片付けにくく、3歳馬の9ポンド差まで考えればカルパナを逆転できる計算は十分に成り立つ。

そして忘れてはいけないのが前年覇者ミニーホーク。2026年は本来の輝きを見せ切れていないが、昨年ヨークで見せた圧倒的な走りを取り戻せれば勝負になる。

古馬女王カルパナが実力を示すのか、ミニーホークが復活するのか、それともヨハナウォルシュが世代交代を宣言するのか。2026年ヨークシャーオークスは、秋の凱旋門賞や英チャンピオンズデーにも直結する重要な牝馬頂上決戦となりそうだ。

 

★おすすめ★ オートレースくじ「当たるんです」

「当たるんです」は当選確率1/64~1/4096で《最大143万円》が当たる!公営競技(オートレース)をロトくじ感覚で楽しめるサービス!事前知識は一切不要!

◆当たるんですのご登録はこちら(入会費・年会費 無料)