10月4日(日)、フランス・パリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞(G1・芝2400m)は、前年覇者ダリズが優勝。2025年に続く連覇を達成し、1977年、1978年のアレッジド以来48年ぶりとなる「牡馬による凱旋門賞連覇」という歴史的快挙を成し遂げた。2着はベイシティローラー、3着には3歳牝馬ダイヤモンドネックレスが入り、フレンドリーソウルが4着、カルパナが5着。日本から参戦したアドマイヤテラは11着、メイショウタバルは14着に終わり、日本馬による悲願の初制覇は来年以降へ持ち越された。

2026年凱旋門賞・上位結果

着順馬番馬名騎手調教師
1着1ダリズM.バルザローナF.グラファール
2着7ベイシティローラーO.マーフィーG.スコット
3着16ダイヤモンドネックレスC.スミヨンA.オブライエン
4着10フレンドリーソウルJ.ドイルJ&T.ゴスデン
5着9カルパナC.キーンA.ボールディング
11着4アドマイヤテラC.デムーロ友道康夫
14着5メイショウタバル武豊石橋守

6着以下:モルティーズクロス、ヴァランディール、サンダリングオン、ベンヴェヌートチェッリーニ、ミニーホーク、アドマイヤテラ、アローイーグル、チェスナットロケット、メイショウタバル、サダッド、ブライトライト

日本プールの払戻金

賭け式馬番配当金
単勝1310円
複勝1140円
71,120円
16400円
馬複1=76,930円
馬単1-79,940円
ワイド1-72,560円
1-161,060円
7-166,850円
3連複1=7=1619,670円
3連単1-7-1690,570円

ダリズが歴史的連覇!48年ぶりの大記録

主役はやはりダリズだった。2025年の凱旋門賞ではミニーホークとの激戦を頭差で制して頂点に立ったダリズ。今年は4歳となり、ガネー賞、アガ・カーン4世賞(旧イスパーン賞)を制覇。ロイヤルアスコットのプリンスオブウェールズSでは3着に敗れたものの、前哨戦フォワ賞ではベイシティローラーを楽に退け、本番でも1番人気に支持されていた。

今年は5番ゲートという好枠からスタート。序盤は無理に位置を取りに行かず、M.バルザローナ騎手が後方寄りの外でリズムを重視して運んだ。直線に入って追い出されると、先に抜け出して前で粘るベイシティローラーを目標に力強く伸び、最後はきっちりと捕らえて先頭でゴールした。

これで凱旋門賞は2025年、2026年と2年連続制覇。牝馬ではトレヴやエネイブルが近年連覇を達成しているが、牡馬による連覇はアレッジドが1977、1978年に達成して以来、実に48年ぶりとなる。

また、凱旋門賞を複数回制した史上9頭目の馬となり、欧州競馬史に残る名馬の仲間入りを果たした。

ベイシティローラーが15番ゲートから2着

2着にはベイシティローラーが入った。

今年のコロネーションCを10馬身差で圧勝し、前走フォワ賞でもダリズの2着。今回は15番ゲートと厳しい枠を引き、さらに得意とされる重馬場ではなく比較的速い馬場となったことで評価を落としていた。

それでも本番では持ち味を発揮。直線でも長く脚を使って粘り込み、最後はダリズにかわされたものの2着を確保した。フォワ賞に続いてダリズには届かなかったが、2400m路線における能力の高さを改めて証明した。

最外枠ダイヤモンドネックレスが3着

3着にはダイヤモンドネックレス。

マルセルブサック賞、フランス1000ギニー、ディアヌ賞、ナッソーSとG1・4勝を挙げてきた3歳牝馬だが、今回は初の2400mに加えて16頭立ての最外16番ゲート。枠順発表後には海外ブックメーカーでもオッズが大きく上昇していた。

それでも本番では距離をこなし、外枠を克服して3着。55kgという3歳牝馬の斤量面の恩恵はあったものの、初めての2400mで世界最高峰のレースに対応した内容は高く評価できる。

4着にはヴェルメイユ賞から追加参戦したフレンドリーソウル、5着にはキングジョージ6世&クイーンエリザベスS、ヨークシャーオークスを連勝していたカルパナが入った。

日本馬はアドマイヤテラ11着、メイショウタバル14着

日本勢は今年も凱旋門賞制覇には届かなかった。

アドマイヤテラはC.デムーロ騎手とのコンビで出走。阪神大賞典勝ち、天皇賞・春3着というスタミナを武器に挑んだが、結果は11着。好位から競馬を進めたが、直線では伸び負けた。

メイショウタバルは武豊騎手とのコンビで14着。宝塚記念を連覇して臨んだ一戦で、日本国内の馬券では非常に高い支持を集めた。五分のスタートから逃げる自分の形に持ち込んだが、直線は馬群に呑み込まれた。

日本調教馬はこれまでエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルが2着まで到達しているものの、凱旋門賞制覇にはまだ手が届いていない。

ダリズが「名馬」から「歴史的名馬」へ

今年の凱旋門賞は、ダリズの強さが改めて証明された一戦となった。

3歳だった昨年は重い馬場でミニーホークとの接戦を制し、4歳となった今年は比較的速い馬場でも勝利。異なるコンディションで凱旋門賞を連覇した点にも大きな価値がある。

さらに、前哨戦フォワ賞で2着だったベイシティローラーを本番でも再び退けたことで、現役欧州中距離路線の頂点にいることを決定的にした。

アレッジド以来48年ぶりとなる牡馬の凱旋門賞連覇。2026年のパリロンシャンで、ダリズは単なる前年覇者から、凱旋門賞史に名前を刻む歴史的名馬へとその評価を押し上げた。

 

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