2026年秋以降、JRAの海外競馬馬券発売が大きく変わる。これまでJRAが発売できる海外競走は32競走だったが、9月5日から新たに84競走が追加され、対象となり得る「指定競走」は合計116競走まで拡大された。今後はこの116競走の中から、日本調教馬が出走を予定している競走を中心に、農林水産大臣の認可を受けたうえでJRAがその都度発売を発表する形式となる。

そのため「指定競走=必ず発売」ではない点には注意したい。9月14日時点で2026年の発売が正式に決まっている今後の競走は、ジョッキークラブゴールドカップと凱旋門賞の2競走となっている。

9月19日 ジョッキークラブゴールドカップ

現地時間9月18日に米国・ベルモントパーク競馬場で行われるジョッキークラブゴールドカップ(G1、ダート2000メートル)はJRAでの馬券発売が決定済み。日本から昨年のブリーダーズカップクラシック覇者フォーエバーヤングが出走する。

日本時間では9月19日早朝の発走予定で、平日にまたがる海外競馬発売となるため、通常の日曜海外G1とは発売方法が異なる点に注意したい。フォーエバーヤングにとっては10月末のブリーダーズカップクラシック連覇へ向けた重要な前哨戦となる。

10月4日 凱旋門賞

秋の海外馬券最大の注目レースがフランス・パリロンシャン競馬場の凱旋門賞(G1、芝2400メートル)。JRAはすでに2026年の発売を正式発表している。

日本時間の発走予定は10月4日23時05分。ネット投票は即PAT・A-PATで同日7時から発走2分前まで購入可能で、競馬場・ウインズ等ではUMACA、UMACAスマートでも発売される。

今年はアドマイヤテラ、メイショウタバルが日本から参戦予定。前年覇者ダリズ、マルティーズクロス、ヴァランディール、カルパナなど欧州の有力馬との対決に注目が集まる。

10月は海外G1が一気に増加

10月4日には凱旋門賞だけでなく、同じパリロンシャンでオペラ賞、フォレ賞も指定競走となっている。さらに10月17日にはオーストラリアのコーフィールドカップ、ジ・エベレスト、キングチャールズ3世S、英国アスコットのチャンピオンズデー各競走が対象。

チャンピオンズデーではチャンピオンS、クイーンエリザベス2世S、チャンピオンズスプリントS、フィリーズ&メアズSなどが指定されている。

10月24日のコックスプレートも対象で、日本からコスモキュランダ、シンエンペラーが予備登録済み。実際に日本馬が遠征することになれば、馬券発売が行われる可能性がある。

10月31日はブリーダーズカップ

米国・キーンランド競馬場で行われる2026年ブリーダーズカップも大きな注目ポイントだ。

指定競走にはブリーダーズカップクラシック、ターフ、マイル、ディスタフ、フィリー&メアターフ、スプリント、ターフスプリント、ダートマイル、フィリー&メアスプリントの9競走が含まれている。

昨年クラシックを制したフォーエバーヤングは今年も連覇を最大目標としており、正式に出走予定となればクラシックのJRA発売が行われる可能性は非常に高い。日本馬が複数カテゴリーへ遠征した場合には、2025年同様、複数のBC競走が発売される可能性もある。

11月3日 メルボルンカップ

オーストラリア・フレミントン競馬場で行われるメルボルンカップ(G1、芝3200メートル)も2026年から指定競走に含まれている。

日本馬の予備登録もすでに行われており、最終的に日本調教馬が出走する場合は馬券発売の有力候補となる。これまで日本馬が参戦してもJRAでは馬券を買えないケースがあっただけに、今回の制度拡大による大きな変化の一つと言える。

11月7日には同じフレミントンでチャンピオンズスプリント、チャンピオンズマイル、チャンピオンズSも指定競走として組まれている。

12月13日 香港国際競走

年末の定番となっている香港国際競走も引き続き対象。シャティン競馬場で行われる香港ヴァーズ、香港スプリント、香港マイル、香港カップの4競走すべてが指定されている。

香港国際競走には例年多数の日本馬が遠征するため、2026年も馬券発売される可能性は高い。正式な招待馬や出走予定馬が決まる11月末から12月上旬にJRAから発売詳細が発表されるとみられる。

2026年秋以降の主な海外馬券候補

開催日(現地)競走現状
9月18日ジョッキークラブゴールドカップ発売決定
10月4日凱旋門賞発売決定
10月17日コーフィールドカップ指定競走
10月17日ジ・エベレスト指定競走
10月17日英チャンピオンズデー各競走指定競走
10月24日コックスプレート指定競走
10月31日ブリーダーズカップ各競走指定競走
11月3日メルボルンカップ指定競走
11月7日豪チャンピオンズデー各競走指定競走
12月13日香港国際競走4競走指定競走

2026年秋最大の変更点は、「毎年決まった海外G1だけを発売する」形から、日本馬の遠征先に合わせて柔軟に発売できる制度へ移行したことだ。これまでJRAで買えなかったコックスプレートやメルボルンカップ、欧米の各種G1も発売対象となる可能性が生まれた。

今後は日本馬の海外遠征予定が発表されるたびに、JRAの海外競馬発売情報を確認することが重要になる。特にブリーダーズカップ、メルボルンカップ、香港国際競走は日本馬の参戦次第で追加発売される可能性が高く、2026年秋はこれまで以上に海外競馬を国内馬券で楽しめるシーズンとなりそうだ。

 

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