【ジョッキークラブゴールドカップ2026】フォーエバーヤングが米国始動|ソヴリンティ回避で一気に中心へ

9月18日、米国・ベルモントパーク競馬場でジョッキークラブゴールドカップ(G1、ダート2000メートル)が行われる。総賞金100万ドルで、勝ち馬には10月31日のブリーダーズカップクラシックへの優先出走権が与えられる「Win and You’re In」対象競走。今年最大の注目は、日本のフォーエバーヤングだ。昨年のブリーダーズカップクラシック覇者が、連覇へ向けた秋初戦として新装ベルモントパークに登場する。
目次
Toggleフォーエバーヤングは無事ベルモント入り
フォーエバーヤングは9月上旬に日本を出発し、現地時間8日未明にニューヨークへ到着。42時間の検疫を終え、10日には新しいベルモントパークのダートコースへ初めて姿を見せた。
荒木裕貴調教助手を背に、コースをゆったり1周する軽めのキャンターを消化。陣営によれば長距離輸送後の状態に問題はなく、海外遠征に慣れていることもあり落ち着いているという。翌11日にもメインコースを1周し、その後は長めの引き運動を行った。
次の重要な調教は現地15日を予定。主戦の坂井瑠星騎手が騎乗して追い切る計画で、ここで最終的な仕上がりを確認することになる。
今年は2月のサウジカップを連覇し、3月のドバイワールドカップではマグニチュードの2着。その後は約半年間休養しており、ジョッキークラブゴールドカップが秋初戦となる。本当の最大目標は10月31日のブリーダーズカップクラシック連覇であり、今回は休み明けという点が最大のポイントになる。
ソヴリンティとの「年度代表馬対決」は実現せず
当初はフォーエバーヤングとソヴリンティの直接対決が最大の注目だった。
ソヴリンティは2025年にケンタッキーダービー、ベルモントステークス、トラヴァーズSを制し、北米年度代表馬に選出。今年も8月のホイットニーSを勝利しており、米国ダート路線の中心的存在だった。
しかし9月上旬に左後肢の蹄に膿瘍を発症。予定していた調教を2本行えず、ビル・モット調教師は9月11日にジョッキークラブゴールドカップ回避を正式に表明した。
今後は状態の回復を待ち、前哨戦を使わず10月31日のブリーダーズカップクラシックへ直行する予定。今回実現しなかったフォーエバーヤングとの対決は、本番のキーンランドへ持ち越される可能性が高い。
さらに出走候補だったマネーゲームも追い切り後に問題が見つかり回避する見込みとなっており、当初想定されていたメンバーから有力馬が減っている。
最大のライバル候補はナイトロジェン
ソヴリンティ回避後、フォーエバーヤング最大のライバル候補となるのがナイトロジェンだ。
2025年の北米最優秀3歳牝馬で、芝・ダート双方のG1で結果を残してきた実力馬。今年6月のオグデンフィップスSでも圧勝しており、牝馬ながら米国トップクラスのダート馬として評価されている。
正式に出走すれば、実績面でフォーエバーヤングに最も近い存在。牝馬の斤量差もあり、決して簡単な相手ではない。
フィリアスフォッグは近走内容が強烈
もう一頭警戒したいのがフィリアスフォッグ。7月4日のサバーバンSではスタートから先頭へ立つと、そのまま後続を10馬身突き放して圧勝した。
そのレースで記録したベイヤースピード指数114は自己最高。2000メートル前後を得意とする先行馬であり、今回も逃げまたは好位からレースを作る可能性が高い。
フォーエバーヤングは前を見ながら運ぶ競馬が得意なだけに、フィリアスフォッグがどの程度のペースを作るかは展開を左右する重要なポイントになる。
バニシング、ウィリーディーズらも出走候補
そのほかでは、今年のゴドルフィンマイルを制したバニシングも候補。サウジカップでは8着に敗れたが、米国へ戻ってからも重賞戦線で走っており、距離延長をこなせれば侮れない。
ウィリーディーズは前走チャールズタウンクラシックを勝利。重賞2勝の実績を持ち、現在の充実度では上位に入る。
ヨーダディーも重賞で複数回好走しており、現時点でNYRAが出走候補として挙げている一頭となっている。
9月13日未明時点では、フォーエバーヤング、ナイトロジェン、バニシング、フィリアスフォッグ、ウィリーディーズ、ヨーダディーなどが有力な出走候補。現地12日の出馬投票を経て正式な出走馬と枠順が決まる。
ソヴリンティ回避でフォーエバーヤングが中心
能力と実績だけを比較すれば、ソヴリンティ回避によってフォーエバーヤングが明確な中心馬となった。
2024年ケンタッキーダービー3着、同年ブリーダーズカップクラシック3着を経て、2025年にはブリーダーズカップクラシックを制覇。さらにサウジカップを2年連続で勝っており、世界各地のダート2000メートル前後で安定して能力を発揮している。
不安があるとすれば約半年ぶりの実戦であること。本番はあくまでブリーダーズカップクラシックであり、ジョッキークラブゴールドカップで100%まで仕上げる必要はない。
一方で今回は新装ベルモントパークの開幕日を飾る一戦。陣営も事前に現地を視察してコース状態を確認しており、フォーエバーヤング自身も輸送を問題なくクリアした。
ソヴリンティとの対決こそ消滅したものの、ナイトロジェンやフィリアスフォッグなど米国勢にも実力馬は残っている。ここを順当に突破できれば、フォーエバーヤングはブリーダーズカップクラシック連覇へ向けて、再び世界のダート路線の中心として本番へ向かうことになる。
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