当たるんですの売上金の一部は、地方財政への貢献、機械工業の振興、社会福祉の増進に役立てられていますが、いったいどのようなことに役立てられているのでしょうか?
そこで本記事では、オートレースの補助事業についてご紹介いたします。
補助事業とは?
補助事業とは、公共事業にて、一般には国が行う直轄事業に対し地方自治体が行う事業に、国が費用の一部を負担する国庫補助事業をいうが、用法としては地方公共団体・財団・特殊法人などが補助金や事業助成金を行う行為に際しても同様の用語を使用している。
オートレースの補助事業
オートレースの補助事業は、公営競技のオートレースと競輪を統括する公益法人JKAが主体となって行う補助事業です。
補助事業の内容として下記の分野に分けられます。
・社会福祉
・スポーツ
・地域技術
・地域交流
・研究支援
では続いて上記の補助事業についてその内容を一部ご紹介いたします。
社会福祉
オートレースの社会福祉の補助事業に関して、実例を1つご紹介いたします。
補助事業先の名前は「公益財団法人アイメイト協会」です。
「公益財団法人アイメイト協会」とは、視覚障がいを抱えた方が、白杖や晴眼者(視覚に障害のない人)の助けなく、犬とだけで単独歩行できることを目指して設立された公益財団法人です。
JKAは「公益財団法人アイメイト協会」に、2019年度に福祉車両の整備の補助を行い、約170万円交付しました。
交付を受けた「公共財団法人アイメイト協会」は、2018年3月時点の233組が共に暮らしていましたが、2022年11月現在では1429組が共に暮らすようになりました。
スポーツ
オートレースのスポーツの補助事業に関して、実例を1つご紹介いたします。
補助事業先の名前は「一般社団法人SSP(サイドスタンドプロジェクト)」です。
「SSP」は、障がい者と健常者がいつでも一緒にオートバイで楽しめる環境を作る。叶わなかった健常者とツーリングを楽しむことを目標に2019年に設立された一般社団法人です。
JKAは「SSP」の障がいのある方にオートバイの楽しさを体験してもらうための支援活動に、2021年度から2022年度現在にかけて総額約2000万円を交付しました。
交付を受けた「SSP」は、2019年から障がいを抱えた方を対象にオートバイに乗れる様サポートする等のイベントを関東地方を中心に行っていた。しかし、2021年以降JKAの交付もあり、九州地方や関西地方にもイベントを開き、全国の障がいを抱えた方でもバイクに乗れるという勇気を与えている。
地域技術
オートレースの地域技術の補助事業に関して、実例を1つご紹介いたします。
補助事業先の名前は「東京都立産業技術研究センター(都産技研)」です。
「都産技研」は、都内中小企業への技術的な支援を行うことにより都内中小企業の振興を図り、都民生活の向上に寄与することを目的として、東京都により設立された公設試験研究機関です。
JKAは「都産技研」の公設工業試験研究所等における機械設備拡充補助事業に2018年度から2022年度(現在)にかけて総額約1億4000万円交付しています。
交付を受けた「都産技研」は、都内中小企業のオリジナル商品の開発支援や技術向上に向け様々な機械を購入し、都内の中小企業のサポートを行っています。
地域交流
オートレースの地域交流の補助事業に関して、実例を1つご紹介いたします。
補助事業先の名前は「公益財団法人中近東文化センター」です。
「中近東文化センター」は、時間的・空間的に壮大で、内容が豊富な中近東の歴史的文化を研究する場として、また、その成果を公開する施設として三笠宮崇仁殿下のご発意の下、故出光佐三氏の全面的な協力を得て、1979年に開館した公益財団法人です。
JKAは「中近東文化センター」のアナトリア考古学研究所(トルコ共和国)を拠点とした国際交流活動に2018年度から2022年度(現在)にかけて約1億1000万円交付しています。
交付を受けた「中近東文化センター」は、トルコのアナトリア考古学研究所の現地交流、公開授業等を行うことにより、現地の人々の教養や識字率の向上にも貢献しています。
研究支援
オートレースの研究支援の補助事業に関して、実例を1つご紹介いたします。
補助事業先の名前は「京都工芸繊維大学の山川勝史教授」です。
山川勝史准教授は「感染を予防できる空気の流れをつくれないだろうか」という考えのもと、約10年間にわたり『工学ワクチン』と名付けた研究を行ってきた。
この『工学ワクチン』は気流を制御して空間のウイルス量を減らし、感染リスクを減らす仕組みで、新型コロナウイルスが大流行する今、国内外で大きな注目を集めています。
JKAは「山川勝史教授」に対し、2018年度に計算流体力学を用いた強毒性インフルエンザ感染経路の特定と工学ワクチンの実装に約950万円
2021年度に新型コロナに対するマスク変形を考慮した人体気道内における飛沫の発生と漂着シミュレーション補助事業に1000万円交付しています。
交付を受けた「山川勝史教授」は現在、世界一の計算力を誇るスーパーコンピュータ「富岳」を活用したグループ研究を行っている。「富岳」を用いることにより、通常何カ月もかけて計算する複雑なシミュレーションを数時間で終わらせ、細かな動きも計算できるため、より正確な予測が可能になったという。
まとめ
本記事ではオートレースの補助事業についてご紹介しました。
オートレースを統括しているJKAは様々な分野に補助事業を展開しており、当たるんですの売上金の一部もこのような補助事業にあてられています。
今回の記事でご紹介した補助事業先は各分野の一部を抜粋して紹介した内容になりますので、上記以外にもどのような補助事業を行っているのかを知りたい方は下記のページをご参照ください。
「当たるんです」とは?
「当たるんです」は経済産業省が所管する小型自動車競走法に基づき地方自治体が主催するオートレースをロトくじ感覚で楽しめる重勝式投票券です。
「当たるんです」の売上は、当選者への払戻金のお支払いや、サイト及び関連システムの運営に関わる必要経費を差し引き、地方財政への貢献、機械工業の振興、社会福祉の増進に役立てられています。
・本当に当たる?当たるんですで毎回当選者が誕生する仕組みをご紹介