2026年8月25日、飯塚オートレース場で「G1第69回ダイヤモンドレース」の優勝戦が行われる。5日間シリーズを勝ち抜いた8名による最終決戦は、全車10mのオープン戦、4100m・8周回。現行ランク1位の青山周平を筆頭に、黒川京介、鈴木圭一郎、佐藤励とランキング上位4名がすべて勝ち上がり、まさにSG級の顔ぶれとなった。

ダイヤモンドレース2026優勝戦出走表

車番選手所属ランク準決勝今節成績
1北原岳哲飯塚A-21着・3.4182・3・2・1
2佐藤貴也浜松S-101着・3.4244・1・5・1
3佐藤摩弥川口S-92着・3.4283・1・6・2
4長田稚也飯塚S-82着・3.4283・1・4・2
5佐藤励川口S-42着・3.4415・4・6・2
6黒川京介川口S-21着・3.4126・5・1・1
7鈴木圭一郎浜松S-31着・3.4152・2・5・1
8青山周平伊勢崎S-12着・3.4241・1・1・2

発走は20時45分予定。全選手が同じ10m線からスタートするため、最初の1コーナーへ誰が先に入るかが大きなポイントになる。

青山周平は大会連覇と5度目の優勝へ

総合力で中心となるのは、やはり8号車・青山周平だ。

前節のSGオートレースグランプリで優勝し、SG通算21勝で高橋貢の歴代最多記録に並んだばかり。その勢いのまま飯塚へ乗り込み、今節も初日から3連勝。準決勝こそ北原岳哲を捕らえ切れず2着となったが、これで26レース連続の掲示板入りと抜群の安定感を維持している。

ダイヤモンドレースとの相性も非常に良く、昨年2025年の優勝を含め過去4度制覇。今回は連覇と大会5勝目が懸かる。

問題は大外8枠だ。全車10mオープンでは内側7車を見ながらスタートする形となり、序盤で後手を踏めば簡単なレースにはならない。ただ現在の良走路2連対率はメンバー最高水準。準決勝でも中盤から着実に追い上げて2着を確保しており、4100mの8周回なら多少位置が悪くても追い上げる時間はある。

G1優勝もすでに歴代最多の32回。最後は地力で前を捕らえる可能性が最も高い一人だ。

鈴木圭一郎が準決勝でようやく本来の走り

7号車・鈴木圭一郎も青山とほぼ互角の優勝候補だ。

今節は初日、2日目をともに2着。3日目は5着と、鈴木としては珍しく勝ち星のないまま準決勝を迎えた。しかし24日の10Rでは調整が奏功。序盤4番手から佐藤摩弥を追い、4周目に捕らえて1着。競走タイム3.415をマークした。

本人も準決勝前の練習では状態が悪く直前まで調整したというが、本番の試走では手応えが改善。ここから優勝戦へさらに合わせてくる可能性がある。

今年は普通開催で3度優勝している一方、意外にもグレードレース優勝はまだない。G1は通算22勝。昨年11月の飯塚G1開設記念以来となるグレード制覇を、まだ獲得していないダイヤモンドレースで決められるか。

7枠だけに青山より先にスタートできれば大きい。青山を外へ置いたまま序盤で前団へ進出するのが理想となる。

黒川京介は今節後半に急上昇

勢いなら6号車・黒川京介が最も怖い。

今節は初日6着、2日目5着と苦しいスタートだった。しかし3日目から一変して連勝。準決勝11Rでは大外8番からST0.02という強烈なスタートを決め、早々に3番手へ。2周目には先頭へ立ち、そのまま後続を突き放して3.412で完勝した。

準決勝4レースの勝ち馬では最速タイムであり、現在の状態だけなら青山、鈴木にも引けを取らない。

2026年はすでにG1を2勝しており、年間優勝回数も7回。従来の「青山・鈴木の2強」へ本格的に割って入った存在である。優勝戦でも最大の武器はスタート。6枠から内勢をまとめて飲み込むようなカマシが決まれば、一気に主導権を握る。

本人は準決勝後、エンジンに力強さが出た一方で少し重さもあると分析しており、最終調整がポイントになる。

佐藤貴也は2枠とスタートが大きな武器

展開面で非常に面白いのが2号車・佐藤貴也だ。

準決勝9Rでは4番手スタートから1周3コーナーで一気に2車をさばき、2周目には逃げる山田真弘を捕らえて独走。競走タイム3.424で完勝した。

本人もスタートは「今日が一番切れた」と評価し、エンジンについても基本的に手を加えない方針。状態はかなり高いレベルにある。

そして今回は2枠。外に強力なスタート巧者が並ぶだけに、北原を叩いて先頭へ出られれば大きなアドバンテージになる。G1は通算6勝だが、最後のG1優勝は2022年浜松のスピード王決定戦。約4年ぶりのタイトルが見えてきた。

地元の北原岳哲が最大の伏兵

1号車・北原岳哲は今回がグレードレース初優出。しかし準決勝の内容を見る限り、「初めてだから」という理由だけで軽視するのは危険だ。

10m最内からST0.02を決めると、0mの新村嘉之を一気に叩いて先頭へ。その後もペースを落とさず、追い込んできた青山を最後まで寄せ付けなかった。

今節は2、3、2、1着と全レースで3着以内。以前使用していた競走車「フィロソフィー」に戻したことが好結果につながっている。

優勝戦でも最内1枠。スタートで外勢を封じて先行すれば、準決勝の再現があっても驚けない。飯塚所属選手としてホームG1で初のグレード制覇という大仕事に挑む。

長田稚也、佐藤励、佐藤摩弥も侮れない

4号車・長田稚也は今年すでにG1を3勝、G2を1勝。さらにSGでも3大会すべて優出しており、2026年の充実度ではトップクラスだ。ダイヤモンドレースは2023年に自身初のG1優勝を飾った思い出の大会。準決勝も後方から着実に追い上げて2着を確保した。

5号車・佐藤励は今節5、4、6着と苦戦したが、準決勝ではST0.01のロケットスタートから2着。飯塚では昨年のSG日本選手権、今年のSGオールスターを制しており、相性は抜群だ。5枠は日本選手権を勝った時と同じ位置でもある。

3号車・佐藤摩弥も準決勝では一度先頭へ立つ積極的なレースで2着。前節SGグランプリに続くグレード連続優出となった。3枠から持ち前のスタート力を発揮すれば、2023年キューポラ杯以来となる2度目のG1優勝も見えてくる。

最大の焦点はスタート、青山はどこまで位置を取れるか

この優勝戦は、能力上位4名が5~8枠へ並んだことが面白さを増している。

内には北原、佐藤貴也、佐藤摩弥というスタート力の高い選手が配置され、外には黒川、鈴木、青山。特に黒川が準決勝のような0.02前後のダッシュを決めれば、外から一気に内勢へ襲いかかる可能性がある。

青山にとって理想は、最低でも鈴木に続いて1周目から4~5番手以内へ入ること。8周あるとはいえ、黒川や鈴木が先頭へ立ってしまえば、現在のスピードでは簡単には捕まらない。

逆に内枠勢が壁を作り、鈴木・黒川が序盤で手間取れば、青山のさばきが生きる展開になる。

結論|青山・鈴木・黒川の三つ巴、佐藤貴也が展開の鍵

総合力なら青山周平、準決勝からの上昇度なら鈴木圭一郎、今節後半のスピードとスタートなら黒川京介。まずはこの3人を優勝争いの中心に置きたい。

ただし展開を握るのは2号車・佐藤貴也、そして1号車・北原岳哲だ。内2車が先行してペースを作れば、外の強豪勢は序盤から厳しいさばきを要求される。

前年覇者・青山が大会連覇と5度目のダイヤモンド制覇を達成するのか。鈴木が今年初のグレードタイトルを手にするのか。黒川が「2強時代」を完全に終わらせるのか。それとも飯塚勢が地元G1を守るのか。

現行ランキング1~4位が全員そろった第69回ダイヤモンドレース優勝戦。SGにも匹敵する8周回のスピード決戦となりそうだ。

 

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