2026年11月3日(火・祝)、浜松オートレース場でSG第58回日本選手権オートレースの優勝戦が行われる。日本一の称号を懸けた大一番には、前年覇者の佐藤励、全国ランク1位の青山周平、地元の鈴木圭一郎ら8選手が進出。準決勝12Rが不成立となる異例の展開もあり、波乱含みの決戦を迎える。

優勝戦は最終日12R、発走予定16時10分。全選手ハンデ0mのオープン戦で、5100m(10周)を争う。

日本選手権2026・優勝戦出場選手

選手名所属全国ランク主な注目点
佐藤励川口S-8前年覇者・今節5連勝
青山周平伊勢崎S-1SG通算22勝目を狙う
丹村飛竜山陽S-20SG初制覇への挑戦
荒尾聡飯塚S-5西日本屈指の実力者
金子大輔浜松S-4今節通算1000勝達成
佐藤貴也浜松S-16地元のスタート巧者
鈴木圭一郎浜松S-3予選4連勝・地元の大本命候補
佐藤摩弥川口S-23女子トップクラスの速攻派

準決勝12Rは不成立、異例の優勝戦に

11月2日の準決勝は雨の影響で湿走路となった。9Rでは佐藤励が鋭いスタートから主導権を握り、金子大輔の追撃を振り切って1着。無傷の5連勝で優勝戦進出を決めた。

一方、最終12Rは競走不成立となり、通常の着順による勝ち上がりが決まらない事態となった。同レースには予選4連勝の鈴木圭一郎や佐藤摩弥らが出場予定だった。これにより、準決勝を完走して勝ち上がった選手と、不成立となった競走から進出する選手が顔を合わせる異例の決勝となる。

佐藤励は史上屈指の勢いで連覇へ

佐藤励(川口・35期)は、2025年の日本選手権を制したディフェンディングチャンピオン。今年4月のSGオールスターでも優勝しており、大舞台での勝負強さは現役屈指だ。

今節は初日から4連勝し、準決勝でも湿走路を攻略して5連勝。良走路と湿走路の両方で結果を残している点は大きい。課題は決勝のスタートと序盤の位置取りだが、レース後半の追い上げ能力を考えれば、多少出遅れても優勝争いに加われる。日本選手権連覇に向け、最も勢いのある存在といえる。

青山周平はSG通算22勝の新記録を狙う

青山周平(伊勢崎・31期)は、SG通算21勝を誇る現役最強レーサー。2026年も2月の全日本選抜、8月のオートレースグランプリを制し、高いレベルで安定した成績を残している。

今節も準決勝前まで4戦4勝。11月1日の最終予選では佐藤摩弥の抵抗を受けながらも逆転し、地力の高さを示した。2月には同じ浜松のSGを制しており、走路への対応力も十分だ。

青山の強みはスタート、展開判断、追い上げを兼ね備えた総合力。先頭に立てば簡単には抜かせず、後方からでも着実に順位を上げる。勝てばSG通算22勝となり、単独で歴代最多記録を更新する。

鈴木圭一郎は地元浜松で復活のSG制覇へ

鈴木圭一郎(浜松・32期)は、地元ファンの期待を背負う優勝候補。2016年には浜松の日本選手権を21歳で制し、当時の史上最年少優勝記録を樹立した。

今節は予選4戦4勝。11月1日には試走3.29、競走タイム3.374という圧巻の走りで逃げ切った。スタート直後の伸びが良く、先頭に立って独走する形では特に強さを発揮する。

今年はここまでSG優勝がなく、地元開催でのタイトル奪還に懸ける思いは強い。準決勝12Rの不成立で決勝前の実戦がなかった点をどう捉えるかも注目されるが、予選で示した機力はトップクラスだ。

荒尾聡・金子大輔・丹村飛竜にも勝機

荒尾聡(飯塚・27期)は、SGの優勝経験が豊富なベテラン。今節は初日2着の後に3連勝を記録し、好調なエンジン状態を維持している。スタートと安定したさばきを武器に、優勝戦でも上位争いを狙う。

金子大輔(浜松・29期)は、10月30日に史上36人目となる通算1000勝を達成。準決勝9Rでも佐藤励に続く2着に入り、地元での安定感を示した。内側を突く巧みな走りと湿走路への対応力は大きな魅力だ。

丹村飛竜(山陽・29期)は、2026年に年間6優勝を挙げている好調選手。G1タイトルを2回獲得している一方、SGはまだ未制覇。強豪がそろう決勝で先行できれば、悲願の初タイトルも見えてくる。

佐藤貴也と佐藤摩弥の速攻にも警戒

佐藤貴也(浜松・29期)は、地元走路を熟知するスタート巧者。今節の予選4走は1着3回、2着1回と安定しており、湿走路でも勝利している。序盤から好位置を奪い、インを守って粘り込む展開が理想だ。

佐藤摩弥(川口・31期)は、女子レーサーの第一人者。今節は初日に勝利し、2日目の湿走路でも2着。11月1日には青山周平と激しい攻防を演じて2着に入った。持ち味のスタートで先手を取れれば、男子の強豪相手にも十分に対抗できる。

勝敗を分けるのはスタートと走路状態

日本選手権は全選手が同じ0mからスタートするため、枠位置とスタート直後の展開が極めて重要となる。特に今回の浜松は走路改修後の新しい路面で、選手によって走りやすいコースやタイヤの感触に違いが出ている。

良走路なら鈴木圭一郎のスピードと青山周平の総合力が魅力。佐藤励は混戦をさばく力で逆転を狙う。雨が残れば、湿走路でも好成績を収めてきた佐藤励、金子大輔、佐藤貴也らの評価が高まる。

中心となるのは佐藤励、青山周平、鈴木圭一郎の3選手だが、荒尾聡や金子大輔の経験、佐藤摩弥のスタート力など、他の5人にも十分なチャンスがある。異例の準決勝を経て迎える10周の頂上決戦。2026年の日本一に輝くのは誰か、最後まで目が離せない。

 

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