11月3日(火・祝)、金沢競馬場で第16回JBCレディスクラシック(JpnI)が行われる。3歳以上の牝馬によるダートの頂上決戦で、今年は右回り1500mが舞台。近年の1800m前後とは異なり、スピードと位置取りが結果を大きく左右する一戦になりそうだ。10月30日に確定した出走表にはJRA所属5頭、地方所属7頭の計12頭が名を連ねた。発走予定は7Rの14時25分、1着賞金は6000万円。

金沢1500mは「最初の300m」が重要

金沢競馬場は1周1200mの右回りで、1500m戦はスタートから最初のコーナーまで300m弱。4つのコーナーを回り、最後の直線は236mと短い。序盤に好位を確保できる先行力が強みになる一方、外枠の馬が位置を取りに行けば、前半からペースが速くなる可能性もある。JBCレディスクラシックが金沢で行われるのは2021年以来5年ぶり。当時はテオレーマが勝利したが、今回も単純な距離実績だけでなく、小回りへの対応力が鍵を握る。

中心はメモリアカフェ、重賞4連勝なるか

メモリアカフェ(武豊騎手)は、兵庫女王盃、エンプレス杯、レディスプレリュードとダートグレード競走3連勝中。前走のレディスプレリュードでは好位から抜け出し、後続に3馬身半差をつける完勝を飾った。異なる競馬場で結果を残してきた自在性は大きな武器で、内すぎず外すぎない5番枠も魅力だ。今回が武豊騎手との初コンビとなる点も注目される。ただし、近走の主戦場は1800~2100m。1500mへの距離短縮で序盤の流れに戸惑わず、勝負どころでスムーズに動けるかが焦点となる。

タガノミストは距離・脚質ともに魅力

タガノミスト(岩田望来騎手)は、川崎1600mのスパーキングレディーカップと浦和1400mのオーバルスプリントを連勝。どちらも先行力を生かして押し切っており、今回の1500mは実績面からも歓迎できる条件だろう。特に前走は牡馬混合の重賞で逃げ切り勝ちを収め、勢いは十分。ただし今回は大外12番。最初のコーナーまでに脚を使いすぎると終盤に響くだけに、他の先行馬との兼ね合いが大きなポイントとなる。

テンカジョウ、アンズアメも上位争い

テンカジョウ(松山弘平騎手)は2024年の当レース3着、2025年2着という実績馬。今年もクイーン賞を制し、前走レディスプレリュードでは3着。安定した末脚と豊富な交流重賞経験を持つ一方、距離短縮と外枠をどう克服するかが課題だ。

アンズアメ(川田将雅騎手)は、8月のクラスターカップで牡馬相手に勝利したスピード自慢。1200m重賞から1500mへの延長となるが、流れが速くなれば鋭い脚が生きる場面も考えられる。長めの距離で折り合いをつけ、最後まで脚を残せるか注目したい。

3歳馬と地方勢にもチャンス

タマモフリージア(田口貫太騎手)は昨年のJBC2歳優駿優勝馬。今年のスパーキングレディーカップ、マリーンカップでともに2着に入り、古馬相手にも通用する力を示している。最内枠を生かしてロスなく立ち回れれば、54kgの斤量も味方につく。

地方勢では、浦和桜花賞を1500mで逃げ切ったアンジュルナに注目。先行力はこの舞台に合いそうだ。プロミストジーン(8番)は兵庫女王盃2着、秋桜賞優勝の実績があり、金沢を知り尽くす吉原寛人騎手とのコンビも心強い。さらに、8月の金沢1500m・読売レディス杯を逃げ切ったスカンジナビア(3番)にはコース実績という強みがある。ケテンドリームなどを含む地方勢が上位争いに食い込めるかにも期待したい。

展開の鍵は先行争いと仕掛けのタイミング

注目はタガノミスト、アンジュルナ、スカンジナビアらの出方だ。前に行きたい馬がそろい、スタート直後から激しい位置取り争いになるようなら、好位で脚をためるメモリアカフェや、中団から運ぶ実績馬にも展開が向く。反対にすんなり隊列が決まれば、先行馬が短い直線で押し切る可能性が高まる。

実績ではメモリアカフェが一歩リードするものの、金沢1500mという条件ならタガノミストのスピードも侮れない。テンカジョウの底力、3歳馬の成長力、地元コースを経験した地方馬の粘りまで含め、今年は例年以上に位置取りが勝敗を分けるJBCレディスクラシックとなりそうだ。

 

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