11月3日(火・祝)、金沢競馬場で第26回JBCスプリント(JpnI・ダート1400m)が行われる。発走予定は15時10分、1着賞金は8000万円。今年は2021年以来5年ぶりの金沢開催となり、南部杯覇者メイショウハチロー、かしわ記念覇者ウィルソンテソーロ、重賞3連勝中のマテンロウコマンド、東京盃を制した3歳馬ゼーロスなど12頭が出走する。前年覇者ファーンヒルは回避となり、新たな短距離王者が誕生する一戦だ。

JBCスプリント2026・出走表

馬番馬名所属騎手
1ケイズレーヴ愛知望月洵輝
2エコロガイア兵庫小牧太
3ジョージテソーロ浦和野畑凌
4インユアパレスJRA戸崎圭太
5ハッピーマンJRA岩田望来
6オマツリオトコ兵庫下原理
7イグザルト大井矢野貴之
8ゼーロス大井笹川翼
9ティントレット大井C.デムーロ
10ウィルソンテソーロJRA川田将雅
11メイショウハチローJRA吉原寛人
12マテンロウコマンドJRA松山弘平

※10月30日確定。3歳ゼーロスは56kg、その他の11頭は57kgで出走する。

ウィルソンテソーロは1400mで王座奪取へ

実績上位はウィルソンテソーロ。今年2月のフェブラリーSで2着、5月のかしわ記念ではミッキーファイトを破って優勝。6月のさきたま杯でも1400mでロードフォンスの2着に入り、幅広い距離で高い能力を発揮している。

前走の南部杯は1番人気で3着だったが、今回は1400mへの距離短縮。短距離戦でも対応できるスピードがあり、川田将雅騎手とのコンビも継続する。7枠10番から序盤に好位置を確保できれば、4度目のJpnI制覇が十分狙える。

南部杯覇者メイショウハチローはG1級連勝を狙う

勢いで注目したいのがメイショウハチローだ。

10月12日のマイルチャンピオンシップ南部杯では、ウィルソンテソーロらを破ってJpnI初制覇。福永祐一厩舎にとっても初のG1級タイトルとなった。

今回は盛岡1600mから金沢1400mへの距離短縮。南部杯から約3週間という短い間隔での出走だけに、疲労の回復が大きなポイントとなる。8枠11番という外寄りの枠だが、鞍上は金沢競馬を知り尽くした吉原寛人騎手。地元の名手がどのように位置取りを確保するか注目したい。

マテンロウコマンドは重賞4連勝へ

マテンロウコマンドも優勝候補の一頭。今年は3月の黒船賞、7月の東海ステークス、9月のサマーチャンピオンを連勝し、一気にダート短距離路線の主役へ浮上した。

特にサマーチャンピオンでは59.5kgのトップハンデを背負いながら、インユアパレスに1馬身半差をつけて完勝。地方競馬の小回り1400mで高い適性を示している。

今回は前走から約2カ月の間隔を空けて参戦。大外12番からスムーズに先行できれば、重賞4連勝とJpnI初制覇も十分可能だ。

東京盃覇者ゼーロスは3歳で頂点を狙う

地方勢の中心は大井のゼーロスだ。

今年は優駿スプリントを4馬身差で圧勝し、10月8日の東京盃ではJRAの有力馬を相手に差し切り勝ち。東京盃を地方所属馬が制したのは8年ぶりだった。

今回は1200mから1400mへ距離が延びるが、兵庫チャンピオンシップでも3着に入っており、距離への対応力は証明済み。古馬より1kg軽い56kgで出走できることも魅力となる。笹川翼騎手、荒山勝徳調教師のコンビは昨年ファーンヒルでJBCスプリントを制覇。今年は3歳ゼーロスで大会連覇を狙う。

インユアパレス、ケイズレーヴも侮れない

4番枠のインユアパレスは9月のオーバルスプリントで2着、サマーチャンピオンでも2着。1400mの交流重賞で安定した成績を残しており、内寄りの枠を生かせれば十分勝負になる。

地方勢ではケイズレーヴも注目。前走オーバルスプリントではJRA勢を相手に3着と健闘した。今回は最内1番枠となり、好スタートからロスなく運べれば上位進出が期待できる。

また、東京盃5着のティントレットはC.デムーロ騎手とのコンビ。ハッピーマン、イグザルトらも1400m重賞の経験が豊富で、展開次第では侮れない。

金沢1400mはスタートと位置取りが重要

金沢競馬場は1周1200mの右回りで、最後の直線は236m。1400m戦はスタンド前からスタートし、最初のコーナーまで約300m、合計4回のコーナーを通過する。

直線が短いため、後方からの追い込みだけでは届かない可能性があり、序盤の位置取りとコーナーワークが重要となる。

特に今回は外枠にウィルソンテソーロ、メイショウハチロー、マテンロウコマンドと有力馬が集中。内のインユアパレスやケイズレーヴに対し、外の実力馬がどこで前へ出るかが大きな見どころだ。

2021年の金沢開催ではレッドルゼルが直線内から抜け出して優勝。今年もコースロスを抑えた立ち回りが勝敗を左右しそうだ。

展望まとめ

今年のJBCスプリントは、実績上位のウィルソンテソーロ、勢いのあるメイショウハチロー、重賞3連勝中のマテンロウコマンドが中心。そこへ3歳の東京盃覇者ゼーロス、1400m巧者インユアパレス、地方勢のケイズレーヴらが挑む構図だ。

最大の焦点は序盤の先行争い。外枠の有力馬が無理に前を取りに行けばペースが速くなり、差し馬にもチャンスが生まれる。

2025年は地方馬ファーンヒルが優勝し、近年は地方勢の活躍が目立つJBCスプリント。5年ぶりの金沢開催でJRA勢が王座を奪い返すのか、それとも地方勢が連覇を成し遂げるのか。金沢1400mの短距離王決定戦に注目したい。

 

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