10月30日(金)・31日(土)にアメリカ・ケンタッキー州のキーンランド競馬場で行われる2026年ブリーダーズカップ。10月6日時点では、日本から最大8頭が6競走への参戦を予定・検討している。最大の注目はもちろん、2025年のブリーダーズカップクラシックを日本調教馬として初めて制したフォーエバーヤング。今年もクラシック連覇を狙うほか、米G1勝ちのテーオーエルビス、さきたま杯覇者ロードフォンス、芝ではディープモンスターやシンエンペラーなど、ダート・芝の両路線に日本馬が集結する可能性がある。

2026年ブリーダーズカップ・日本馬出走予定

予定競走馬名性齢主な実績・近況
BCクラシックフォーエバーヤング牡52025年BCクラシック覇者。2026年サウジC1着、ドバイWC2着、ジョッキークラブGC1着
BCターフディープモンスター牡82026年アミールT1着、香港チャンピオンズ&チャターC3着。マーカンド騎手で参戦予定
BCターフシンエンペラー牡52024年ジャパンC2着、日本ダービー3着。BCターフを目標に米国遠征プラン
BCマイルアスクイキゴミ牡3チャーチルダウンズC1着、NHKマイルC2着。わずか3戦の素質馬
BCダートマイルロードフォンス牡62026年根岸S、さきたま杯を制覇。かしわ記念も3着
BCダートマイルテーオーパスワード牡52024年ケンタッキーダービー5着。今季アハルテケS1着、エルムS3着
BCスプリントテーオーエルビス牡42026年米G1チャーチルダウンズSを3馬身1/4差で快勝
BCスプリント/BCターフスプリントアメリカンステージ牡42025年BCスプリント4着。前走コリアスプリント2着。出走枠確保を目指す

※10月6日時点の遠征予定。プレエントリー締切は10月19日で、出走レースや参戦馬は変更となる可能性がある。

フォーエバーヤングが史上初の日本馬BCクラシック連覇へ

日本勢の中心はフォーエバーヤング。2025年のBCクラシックを制し、日本調教馬として初めてアメリカ競馬最高峰の一戦を勝利した。

2026年もサウジカップを制覇し、ドバイワールドカップはマグニチュードの2着。秋初戦となった9月18日のジョッキークラブゴールドカップでは、スターズアンドストライプスに3馬身1/4差をつけて快勝した。

すでにアメリカに滞在しており、キーンランドのBCクラシックへ向けて調整を進める。前年王者として連覇を狙う立場となり、今年の日本馬の中でも最も優勝に近い存在といえる。

米G1勝ちテーオーエルビスも有力

BCスプリントに挑むテーオーエルビスも注目度は高い。

5月2日のチャーチルダウンズSではアメリカの有力スプリンターを相手に3馬身1/4差の圧勝。ダート1400mを1分20秒49で走破し、海外初挑戦でG1制覇を達成した。

ブリーダーズカップ公式のポイントランキングにも上位馬として掲載されており、キーンランドのダート1200mでも日本馬による優勝が現実的に期待される一頭だ。

ロードフォンス、テーオーパスワードはBCダートマイルへ

BCダートマイルにはロードフォンスとテーオーパスワードが出走を予定している。

ロードフォンスは今年2月の根岸Sを制すると、5月のかしわ記念3着を経て、6月のさきたま杯ではウィルソンテソーロを破ってJpnI初制覇。1400~1600mで安定した能力を発揮しており、米国の1マイル戦への適性も注目される。

テーオーパスワードは2024年ケンタッキーダービーで5着に入ったアメリカ経験馬。今年は東京ダート1600mのアハルテケSを勝ち、前走エルムSは3着。高柳大輔厩舎のテーオーエルビスとともに渡米する予定となっている。

芝2400mはディープモンスター、シンエンペラー

BCターフにはディープモンスターとシンエンペラーが参戦を予定している。

8歳のディープモンスターは今年2月、カタールのアミールトロフィーでゴリアットを破って海外重賞初制覇。続く香港チャンピオンズ&チャターCでもロマンチックウォリアーから2馬身差の3着と、2400mの国際競走で好成績を残している。BCターフではアミールT勝利時のトム・マーカンド騎手が騎乗予定だ。

シンエンペラーは2024年日本ダービー3着、ジャパンC2着。欧州遠征経験も豊富で、血統的にも凱旋門賞馬ソットサスの全弟という国際色の強い存在。BCターフを秋の目標として調整が進められている。

アスクイキゴミはキャリア4戦目で世界へ

BCマイルを予定するアスクイキゴミは非常に異色の存在だ。

2月の新馬戦を勝つと、2戦目のチャーチルダウンズCで重賞初制覇。3戦目のNHKマイルCではロデオドライブにハナ差まで迫る2着に入った。

ここまでわずか3戦2勝、2着1回。レーティング116を獲得しており、能力は証明済みだが、古馬を含む世界のマイラーを相手に約半年ぶりの実戦となる点が大きなポイントになる。

アメリカンステージは出走枠確保が焦点

アメリカンステージはBCスプリントとBCターフスプリントの双方を候補としている。

昨年のBCスプリントでは4着。今年はダートだけでなく芝1000~1200mにも出走し、9月のコリアスプリントでは2着だった。

ただし現時点では出走枠を確保できるかが確定しておらず、矢作芳人調教師は「入る可能性にかけて準備する」としている。芝・ダート双方を走れるため、最終的な登録状況を見ながら出走レースを選択することになりそうだ。

2026年は過去最大級の日本馬遠征となる可能性

日本馬は2021年にラヴズオンリーユーがBCフィリー&メアターフ、マルシュロレーヌがBCディスタフを制して初勝利を記録。2025年にはフォーエバーヤングがついにBCクラシックを制した。

そして2026年は、クラシックからターフ、マイル、ダートマイル、スプリントまで幅広いカテゴリーに最大8頭が参戦する可能性がある。

正式なプレエントリーは10月19日。ここで各馬の出走競走がより明確になり、10月21日にはレース順と発走時刻も発表される予定となっている。前年王者フォーエバーヤングの連覇だけでなく、複数カテゴリーで日本馬の勝利が見られるか、今年のブリーダーズカップは日本競馬にとって大きな注目の2日間となりそうだ。

 

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