【アイリッシュチャンピオンS2026結果】ホタツェルが大波乱のG1制覇!コンスティテューションリバー3着、アイテムは6着

日本時間9月13日、アイルランド・レパーズタウン競馬場でアイリッシュチャンピオンステークス(G1、芝約2000メートル)が行われ、ジェシカ・ハリントン厩舎の4歳馬ホタツェルが勝利した。フランス2000ギニー、仏ダービー、エクリプスSを制したコンスティテューションリバー、前走インターナショナルSを勝ったアイテムなど強豪がそろった8頭立てだったが、事前評価の低かったホタツェルが主役を奪う大波乱となった。コンスティテューションリバーは3着、アイテムは6着に敗れ、秋の欧州中距離路線の勢力図が大きく揺らぐ結果となった。
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レースはエイダン・オブライエン厩舎のペースメーカー・ランボーンが逃げる展開。本命のコンスティテューションリバーは道中3番手追走から直線早目先頭で押し切りを狙ったが、5番手内を追走し外に持ち出したホタツェルがそれを残り100mで捕らえると、最後方から追い込んだウィンブルドンホークアイの追撃をハナ差抑えて優勝。コンスティテューションリバーは3着、アイテムは直線大外に持ち出したが伸びを欠き6着に敗れた。
ホタツェルが強豪3歳勢を撃破
ホタツェルは父トゥーダーンホット、母アゼンザーの4歳牡馬。ジェシカ・ハリントン厩舎に所属し、今回も主戦シェーン・フォーリーが騎乗した。
レース前の公式レーティングは116。コンスティテューションリバーが123、アイテムが126、アルマカムが125だったことを考えれば、数字上は明確に格下の存在だった。英国・アイルランドの前売り市場でも20~25倍前後の伏兵評価で、人気はコンスティテューションリバーとアイテムに集中していた。
それでもホタツェルは以前からG1級の能力を見せていた。2歳時にはドンカスターのフューチュリティトロフィーで後のG1馬デラクルーを破ってG1初制覇。3歳時は勝利こそなかったものの、愛2000ギニー3着、前年のアイリッシュチャンピオンS4着など一線級を相手に善戦を続けた。
4歳となった今年は復調。6月のカラの重賞で3着に入ると、7月のドイツ・ミュンヘンで行われたダルマイヤー大賞ではタイムフォーショーケーシングとの激しい競り合いをハナ差で制し、約1年9カ月ぶりの勝利をG1で飾っていた。
そして今回は、その復活が一時的なものではなかったことを証明。欧州中距離路線のトップクラスを相手にアイリッシュチャンピオンSまで勝ち切り、G1通算3勝目を挙げた。
斤量差を考えても価値の高い勝利
今回、ホタツェルを含む4歳以上の馬は9ストーン9ポンド、約61キロを背負った。一方、3歳のコンスティテューションリバーやアイテムは9ストーン3ポンド、約58.5キロ。ホタツェルは有力3歳馬より約3キロ重い斤量を背負いながら先着したことになる。
単純な着順以上に、この重量差を克服した点は高く評価したい。昨年も同じレパーズタウン2000メートルで4着に入っており、コースと距離への適性はもともと高かった。陣営もレース前から状態の良さを強調しており、48日間隔を取ってフレッシュな状態で臨んだ調整も結果につながった。
今年の春先はまだ本来の状態ではなかったものの、夏以降は明らかに上向き。ドイツG1からアイリッシュチャンピオンSへとG1連勝を決めたことで、もはや「伏兵」ではなく欧州2000メートル路線を代表する一頭へ評価を改める必要がある。
コンスティテューションリバーはまたも3着
一方、1番人気級の支持を集めたコンスティテューションリバーは3着。今年は仏ダービー、エクリプスSとG1を連勝し、欧州3歳中距離路線の中心とみられていたが、前走インターナショナルSに続いて2戦連続の3着となった。
前走ヨークでは序盤に躓き、その後折り合いを欠いたことが敗因として挙げられ、エイダン・オブライエン調教師も今回は巻き返しに強い自信を示していた。しかし得意とみられていた2000メートルで再び勝ち切れなかったことで、春から夏にかけて見せた圧倒的な評価には少し陰りが出た形だ。
G1を複数勝っている実力馬であることに変わりはないが、秋の英チャンピオンSなどへ向かう場合は、今回の内容をどこまで立て直せるかが焦点となる。
インターナショナルS覇者アイテムは6着
さらに大きく評価を落としたのがアイテム。フランケル産駒の3歳馬で、今年はダンテS、ヨークSを勝ち、前走インターナショナルSではアルマカムを頭差で退けてG1初制覇。コンスティテューションリバーにも3馬身半以上先着していた。
今回もコンスティテューションリバーと人気を二分する存在だったが、結果は6着。英ダービー9着を除けばほぼ完璧な成績を残してきただけに、この敗戦は予想外だった。
前走のインターナショナルSでは直線で進路を確保してから鋭く伸びており、2000メートルでは欧州最高クラスとの評価まで上昇していた。しかし今回は本来の末脚を発揮できず、ホタツェルだけでなくコンスティテューションリバーにも大きく後れを取った。
秋の欧州中距離路線は一気に混戦へ
事前にはアイテム、コンスティテューションリバー、アルマカムが中心と考えられていたアイリッシュチャンピオンS。しかし蓋を開ければ、レーティング116のホタツェルが強豪をまとめて撃破する大波乱となった。
ホタツェルは前年4着から一年を経て同じ舞台の頂点へ到達。2歳時のG1勝利、今年夏のドイツG1制覇に続き、今回で異なる3シーズンにわたって最高峰で結果を残したことになる。
今後は英チャンピオンSやブリーダーズカップなども選択肢となり得る。アイテム、コンスティテューションリバーが敗れたことで欧州2000メートル路線に絶対的な存在はいなくなり、秋の大舞台へ向けて勢力図は一段と混沌としてきた。ホタツェルの今回の勝利は、単なる人気薄の激走ではなく、本格化を示すG1連勝と評価すべき結果だろう。
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