10月17日(土)、イギリス・アスコット競馬場で「英チャンピオンステークス(G1・芝約2000m)」が行われる。英国平地競馬のシーズン総決算「ブリティッシュ・チャンピオンズデー」のメイン競走で、総賞金は130万ポンド。2026年は前年覇者カランダガンと2着オンブズマンが再び激突するほか、凱旋門賞2着から中12日で挑むベイシティローラー、G1馬アルマカム、ホタツェルなどが集まり、世界トップクラスの中距離馬による非常に豪華な一戦となった。現地発走は16時00分、日本時間では10月18日0時00分予定。

英チャンピオンS2026・主な出走予定馬

馬名性齢主な実績・注目ポイント
カランダガンセン52025年英チャンピオンS覇者。G1・6勝を誇り連覇を狙う
オンブズマン牡52025年同レース2着。今年のプリンスオブウェールズSなどG1勝ち
ベイシティローラー牡4コロネーションC覇者。前走凱旋門賞2着から中12日
アルマカム牡5タタソールズゴールドC覇者。昨年の英チャンピオンS3着
ホタツェル牡4愛チャンピオンSを50倍の伏兵評価から制覇。G1連勝中
グスタード牡3セントジェームズパレスS、サセックスS2着。今回初の約2000m
ミニーホーク牝42025年英・愛・ヨークシャーオークス覇者、昨年凱旋門賞2着
コンスティテューションリバー牡3仏ダービー、エクリプスS覇者。QEIIステークスへ回る可能性が高い
ホークマウンテン牡3仏ダービー2着、エクリプスS3着
デビルズアドヴォケイトセン4オンブズマンのペースメーカー役が濃厚
アイザックニュートン牡3オブライエン厩舎。展開を作る役割となる可能性も

※10月14日時点の確認段階。最終出走馬は変更される可能性がある。

カランダガンが連覇へ、休養明けでも実績は最上位

連覇を狙うカランダガンが今年も中心の一頭だ。昨年の英チャンピオンSではオンブズマンを2馬身1/4差で退けて完勝。その勝利を含めG1を5連勝し、一気に世界トップクラスまで上り詰めた。

2026年はコロネーションCで馬場に苦しんで敗れたものの、サンクルー大賞を勝利。7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSではカルパナの2着だった。その後は秋へ向けて休養し、今回が約3カ月ぶりの実戦となる。

陣営は速めの良馬場を理想としており、現在のアスコットはGood。雨もそれほど多くない予報で、条件は整いつつある。主戦M.バルザローナ騎手が騎乗停止のため、今回はC.スミヨン騎手との新コンビとなる点には注目したい。

オンブズマンは得意のアスコットで昨年の雪辱へ

カランダガン最大のライバルがオンブズマン。今年はドバイターフ、ブリガディアジェラードS、プリンスオブウェールズSを3連勝。特にロイヤルアスコットのプリンスオブウェールズSではミニーホーク、ダリズ、アルマカムらを相手に強烈な末脚を見せ、世界最高クラスの評価を得た。

前走ジャドモントインターナショナルSは4着。デビュー以来初めて連対を外したが、陣営は雨の影響を受けた馬場が敗因の一つと分析している。

アスコットではプリンスオブウェールズSを2年連続で制し、昨年の英チャンピオンSも2着。速い馬場で発揮する瞬発力はメンバーでもトップクラスで、今年こそカランダガンを逆転できるかが最大の見どころになる。

凱旋門賞2着ベイシティローラーが異例の中12日参戦

勢いではベイシティローラーも見逃せない。6月のコロネーションCを10馬身差で圧勝し、10月4日の凱旋門賞では15番ゲートから前年覇者ダリズに続く2着。世界最高峰の2400m戦でキャリア最高クラスのパフォーマンスを披露した。

今回は凱旋門賞からわずか13日後。疲労が最大のポイントだが、ジョージ・スコット調教師によれば帰国後も非常に元気で、英チャンピオンSからブリーダーズカップへ向かうプランも検討されている。

2000mへの距離短縮は問題なく、馬場が少し軟らかくなればさらに評価を上げたい。

アルマカム、ホタツェルもG1級

アルマカムは今年のタタソールズゴールドCを制し、ジャドモントインターナショナルSではゴール寸前まで先頭を守ってアイテムと僅差の2着。前走愛チャンピオンSは4着だったが、昨年の英チャンピオンSでも3着に入っており、コース適性は十分だ。

ホタツェルはさらに不気味。今年夏のバイエルン大賞格競走を勝つと、前走愛チャンピオンSでは50倍という評価を覆してG1連勝。ウィンブルドンホークアイらを抑えた内容はフロックとは言い切れず、近況の勢いでは上位勢にも劣らない。

3歳グスタードも注目。今季はセントジェームズパレスSとサセックスSでともにボウエコーの2着、ムーランドロンシャン賞3着とマイルG1で安定している。今回は初めて約2000mへ距離を延ばすが、距離延長で新たな一面を見せれば上位進出もある。

展望はカランダガンとオンブズマンが中心

海外前売り市場ではカランダガンとオンブズマンがともに9/4前後で並び、ベイシティローラーが4倍前後、アルマカム、グスタードらが続く。

能力とコース実績なら前年1、2着のカランダガンとオンブズマンが一歩リード。休養明けでも仕上がっていればカランダガンの連覇は十分可能だが、良馬場で瞬発力勝負になればオンブズマンの逆転も現実的だ。

そこへ凱旋門賞2着直後のベイシティローラー、昨年3着アルマカム、勢いに乗るホタツェルがどう絡むか。今年の英チャンピオンSは「前年の再戦」だけでは収まらない、欧州中距離路線の総決算にふさわしい一戦となりそうだ。

 

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