2026年8月16日、伊勢崎オートレース場で「SG第30回オートレースグランプリ」の優勝戦が行われる。6日間の激戦を勝ち抜いた8名による最終決戦は、0mオープン・5100mの10周回。地元の青山周平、高橋貢、早川清太郎に、前年覇者・鈴木圭一郎、2026年オールスター覇者・佐藤励らが挑む豪華メンバーとなった。

オートレースグランプリ2026決勝の出走表

車番選手所属ランク今節準決勝
1高橋貢伊勢崎S-121着
2鈴木圭一郎浜松S-31着
3青山周平伊勢崎S-11着
4早川清太郎伊勢崎S-171着
5佐藤励川口S-42着
6長田稚也飯塚S-82着
7小林瑞季川口S-202着
8佐藤摩弥川口S-92着

優勝戦は8月16日20時40分発走予定。全車0mのオープン戦だけに、スタートから1コーナーまでの攻防が極めて重要になる。

中心は青山周平、勝てば高橋貢に並ぶSG21冠

本命の中心はやはり3号車・青山周平だ。

大会前から全国ランクS級1位として優勝候補筆頭に挙げられていたが、開催が進むにつれて状態を上げてきた。初日は1着、2日目2着、3日目3着と安定して上位を確保すると、4日目は良走路で3.387の1着。準決勝12Rでは斑走路をものともせず、スタートタイミング0.03から主導権を握り、3.376で快勝した。

今大会のオートレースグランプリには特別な意味もある。青山は同大会を過去5度制しており、現在のSG優勝回数は20。ここを勝てば、高橋貢が持つ歴代最多のSG21勝に並ぶ。

良走路の直近成績でも2連対率86%台と圧倒的。伊勢崎はホームバンクであり、10周回の長丁場も経験十分だ。3枠から鈴木圭一郎、高橋貢より前へ出られるかが最大のポイントとなる。

連覇を狙う鈴木圭一郎は今節随一の安定感

青山にとって最大のライバルが2号車・鈴木圭一郎だろう。

昨年のオートレースグランプリでは湿走路の優勝戦を制し、悲願のSGグランドスラムを達成した。今年はグレード戦で勝ち切れない時期が続いていたが、この大舞台で完全に状態を合わせてきた。

初日は2着だったものの、その後は4連勝。3日目、4日目はともに1着で、4日目の良走路では3.390。準決勝10Rも変化する走路を冷静に攻略し、佐藤摩弥を抑えて勝ち上がった。

今節の連対率は100%。良走路だけでなく湿走路への対応力も非常に高く、天候を問わないことは大きな強みになる。

さらに2枠は大きなアドバンテージ。1枠高橋を見ながらスタートでき、3枠青山を内側から抑えられる位置でもある。トップスタートならそのまま押し切る可能性は十分だ。

55歳・高橋貢が完全復活、1枠からSG22冠へ

最も印象的な勝ち上がりを見せたのが1号車・高橋貢かもしれない。

初日を勝利すると、競走が行われなかった2日目を挟み、3日目、4日目も1着。準決勝9Rでも佐藤励を相手に先着し、実際に走った4レースすべてを勝って決勝へ進んだ。

55歳となった現在も、オートレース史上最多となるSG21勝を誇るレジェンドの技術は健在。近90日の2連対率も極めて高く、衰えどころか再びトップ級のエンジン状態へ入っている。

そして今回は最内1枠。スタートで包まれる危険はあるものの、先行できれば簡単には抜かせない。高橋が内を締め、鈴木と青山が外から突破を狙う形になれば、一気にレースが面白くなる。

青山が勝てば自身のSG21冠に並ばれる一方、高橋自身が勝てば22冠へ記録を伸ばす。世代を超えた記録争いという意味でも注目の一戦だ。

早川清太郎は地元で悲願のSG初制覇へ

4号車・早川清太郎も地元伊勢崎で状態を上げてきた。

初日1着の後、湿走路では3着、4着と苦戦したが、良走路となった4日目に1着。準決勝11Rでは再び湿走路となる中、センター4枠から外のコースを使って抜け出し勝利した。

早川最大の武器は伊勢崎での攻撃力。スタートだけで勝負する選手ではなく、レースが動き始めてからの追い上げ、さばきに強みがある。

決勝は10周回だけに、序盤で4、5番手程度を確保できれば十分に追撃可能。SGタイトルに何度も迫ってきた地元巧者が、ホームで悲願を達成する場面があっても不思議ではない。

佐藤励は5枠から若さとスピードで逆転を狙う

5号車・佐藤励も無視できない。

今年4月にはSGオールスターを連覇し、すでにトップレーサーとしての地位を確立している。一時はエンジン状態が下降し、グレード戦で準決勝へ進めない開催も続いたが、今節は明らかに復調した。

4日目はスタート0.06から3.381の好タイムで圧勝。準決勝9Rでも0.06と鋭く飛び出し、高橋貢には敗れたものの2着を確保した。

5枠でもスタートで内の1台、2台を食えば一気にチャンスが広がる。26歳という若さもあり、10周回を通してスピードを維持する展開なら青山、鈴木とも互角に戦える。

長田稚也、小林瑞季、佐藤摩弥にもチャンス

6号車・長田稚也は25歳。初日1着の後は湿走路で苦戦したものの、4日目2着、準決勝も早川に続く2着まで追い上げた。スタートタイミングは今節を通して安定しており、初SG制覇を狙う若手として怖い存在だ。

7号車・小林瑞季は準決勝12Rで青山の2着。今節は勝ち星こそないが、開催後半に向けて着順を上げてきた。外枠のため展開待ちになるものの、混戦になれば浮上する余地はある。

8号車・佐藤摩弥は4日目、準決勝と連続2着。序盤に比べてエンジンが明らかに上向いており、本人も手応えをつかんでいる。女子レーサー初のSG制覇という歴史的記録がかかる一戦で、得意のスタートからどこまで内勢へ食い込めるか。

最大の焦点は1コーナー、天候にも注意

0mオープン戦だけに、最大のポイントはスタートだ。

1高橋、2鈴木、3青山という並びは非常に興味深い。高橋が先行すればインを締めて粘り込み、鈴木が飛び出せば高速ペース、青山がその外からかぶせれば地元王者の展開になる。

さらに5枠佐藤励、8枠佐藤摩弥もスタート力があり、単純な内枠順には決まらない可能性がある。

8月15日夜時点の伊勢崎市は16日を曇り中心とする予報が多い一方、午後に降雨の可能性を見込む予報もある。今大会は雨によって走路状況が大きく変化してきただけに、試走時の天候と走路確認は欠かせない。

結論|青山と鈴木が中心、高橋が展開を握る

総合力では青山周平と鈴木圭一郎が二強。良走路なら青山、走路変化まで考えれば鈴木の安定感もほぼ互角と見る。

ただ、レースの鍵を握るのは1枠高橋貢だ。高橋がトップスタートを切れば、後ろの鈴木と青山は早い段階から仕掛けざるを得ず、10周回を使った壮絶なさばき合いになる。

そこへ早川清太郎、佐藤励が加わる構図。

青山が歴代最多タイのSG21冠へ到達するのか。高橋が自ら22冠へ記録を伸ばすのか。前年覇者・鈴木が連覇を果たすのか。それとも新世代が二大巨頭を打ち破るのか。

真夏の伊勢崎を締めくくる第30回オートレースグランプリは、記録と世代交代の双方が懸かった注目のSG決勝となる。

 

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