【オートレース】あの超大万車券が出たレース、どんな展開だった?【高配当】

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Toggleあの高配当はどう出現したのか
穴党ファンの夢、100万車券。オートレースは通常8車立てで行われ、3連単(1着から3着までを順番通りに当てる勝式)の組み合わせは全部で336通りとなっている。競馬の最大4896通り(18頭立て)や競輪の504通り(9車立て)と比較すると組み合わせ数は少なく、一見すると超高配当は出にくいように思えるかもしれない。
さらにオートレースの最大の特徴として「ハンデキャップ制」がある。実力や近況の成績に応じて、強い選手は後方から、実力が劣る選手は前方からスタートするため、理論上は全車が同時にゴールするように番組(レース)が精巧に組まれている。そのため、展開が読めない完全な大波乱は起きにくいというのが一般的なセオリーだ。
しかし、最高時速150kmにも達するスピードで、金網越しにオーバルコースを駆け抜ける過酷なモータースポーツゆえに、ほんのわずかなエンジンの不調、タイヤの接地感の変化、あるいはコース取りのコンマ1秒の遅れが致命傷となる。そして、すべての事前計算が狂い、実力者たちが一斉に崩れたとき、ファンが想像を絶するような超特大配当が飛び出すのだ。
オートレースの長い歴史において、燦然と輝く(そしておそらく二度と破られないであろう)歴代最高配当は、2006年5月22日に伊勢崎オートレース場で記録された「15,721,720円」である。これは当時の公営競技全体を見渡しても史上2番目という超弩級の記録であった。今回は、総投票数の中でわずか「1票」の的中から生まれた、この1500万円超えの伝説的レースの全貌を振り返る。
2006年5月22日 伊勢崎12R
歴史が動いたのは、2006年5月22日の伊勢崎オートレース場、第12R。3連単歴代1位の15,721,720円が出現したレースだ。出走表は以下の通りである。
| 車番 | 選手名 |
| 1 | 谷川一貴 |
| 2 | 田中守 |
| 3 | 高橋貢 |
| 4 | 中野光公 |
| 5 | 岩科州 |
| 6 | 田島敏徳 |
| 7 | 高田克重 |
| 8 | 松丸浩太郎 |
このレースは、天候は晴れ、良走路というスピードが出やすい絶好のコンディションで開催された。出走メンバーには、「絶対王者」としてオートレース界に君臨する3番車の高橋貢選手をはじめ、実力者がずらりと顔を揃えていた。
ファンの本命として圧倒的な支持を集めていたのは、8番車の松丸浩太郎選手と、7番車の高田克重選手であった。良走路でのスピード戦になれば、機力に勝るこの両者が確実に抜け出してくるだろうと予想されており、さらに絶対王者である高橋選手がそこにどう絡んでくるかという点が焦点となっていた。レース前のオッズも当然この本命勢を中心に売れており、場内の誰もが順当な実力決着を信じて疑わなかった。
スタートゲートが開き、甲高い爆音とともに8台のバイクが一斉にダッシュを切った。序盤の展開は、まさにファンの予想通りだった。好スタートを切った本命の松丸選手(8番車)が早々にトップに立ってレースを牽引。それを追うように、対抗の高田選手(7番車)が2番手につけたのだ。「やはり本命のワンツー決着か」と、多くの観客がこの強力な隊列を見て安心したことだろう。
ところが、レース中盤からオートレース特有の「魔物」が牙を剥き始める。4周回目に入ったあたりで、順調に2番手を走っていた高田選手のスピードが突如として鈍り始めたのだ。マシントラブルか、タイヤの滑りか、原因は定かではないが、高田選手は為す術なく後続に次々と抜かれ、あっという間に最下位まで沈んでしまった。
これで完全に単独の独走状態かと思われたトップの松丸選手だったが、彼にも異変が起こる。快調に逃げていたはずのペースが上がらず、後方からの猛追を許してしまったのだ。ここで虎視眈々とチャンスを狙っていたのが、スタートで3番手につけていた伏兵、5番車の岩科州選手だった。
岩科選手は4周回の1・2コーナーで2番手に浮上すると、徐々に松丸選手との差を詰めていく。そして迎えた5周目の3コーナー、スピードが落ちた松丸選手のインコースに鋭く突っ込み、見事に抜き去ってトップに躍り出たのである。
その後は岩科選手が先頭を死守し、そのまま1着でチェッカーフラッグを受けた。2着には終盤に失速しながらもなんとか粘り込んだ松丸選手が入り、3着には1番車の谷川一貴選手が滑り込んだ。絶対王者である高橋選手も車券に絡むことができず、着外に敗れる結果となった。
ゴールを駆け抜けた順位は、1着5岩科州―2着8松丸浩太郎―3着1谷川一貴。
確定した3連単「5-8-1」の配当金は、驚愕の15,721,720円。全336通りの中で、下から数えた方が早い「331番人気」という大波乱であった。そして何より恐ろしいのは、全国の総投票数の中で、この「5-8-1」の組み合わせを買っていた票数が、わずか「1票」しかなかったことである。たった1人のファンが投じた100円が、一瞬にして1500万円の札束へと変わった、オートレース史に残る奇跡の瞬間だった。
超高配当が出るレースの特徴
オートレースで100万円を超えるような、ましてや1000万円に到達するような「超高配当」が出るレースには、いくつかの明確な特徴が存在する。
- 絶対的本命選手の不発: 「絶対王者」と呼ばれるような圧倒的人気選手(今回の場合は高橋貢選手)が、前を塞がれたり滑ったりして自分の展開に持ち込めず、上位に食い込めない。
- 道中での急激なマシントラブル・失速: オートレースはメカニカルな競技であるため、レース中に突如としてタイヤのグリップが落ちたり、エンジンが吹けなくなったりすることがある(今回の高田選手のようなケース)。これにより、レースの前提が根本からひっくり返る。
- 伏兵の一発覚醒: 人気薄の選手が、スタート一発で絶好のポジションを確保し、そのまま持ちタイム以上の実力を発揮して豪快な逃げや差しを決める。
オートレースのハンデ戦は「全車が同時にゴールする」ことを前提に緻密に組まれているため、一度セオリーが崩れると、事前の時計や実力差を完全に覆す信じられないような着順になることがある。
このような1500万車券を意図的に予想して当てることは、ほぼ不可能に近い。もし意図的に狙うのであれば、「圧倒的人気選手が飛ぶ(着外になる)こと」を前提とし、中穴〜大穴の選手を頭にした全通り流しを買うなどの極端な作戦が必要になるだろう。
わずか336通りしかない組み合わせの中で生まれた1500万円という途方もない奇跡は、モータースポーツゆえの予測不可能性の極致として、今もなおオートレースファンの間で伝説として語り継がれている。
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