日本時間11月1日(日)、アメリカ・キーンランド競馬場で「ブリーダーズカップマイル(G1・芝1600m)」が行われる。総賞金200万ドルを誇る世界最高峰の芝マイル決戦で、今年は前年覇者ノータブルスピーチが連覇を目指して参戦。地元アメリカからはデターミニスティック、レトリカル、フォーミダブルマンらが迎え撃つ。日本からもNHKマイルC2着のアスクイキゴミ、スプリンターズS覇者ルガルが参戦を目指しており、注目の国際対決となる。

ブリーダーズカップマイル2026開催概要

項目内容
開催日2026年10月31日(土)
日本時間11月1日(日)5時20分発走予定
競馬場キーンランド競馬場
距離芝1600m
条件3歳以上
総賞金200万ドル
最大出走頭数14頭
前年優勝馬ノータブルスピーチ

BCマイル2026・主な出走予定馬

馬名主な実績・注目ポイント
ノータブルスピーチ2025年BCマイル覇者。G1・7勝、前走ウッドバインマイル優勝
デターミニスティック米芝G1で活躍。前走ウッドバインマイルはノータブルスピーチの2着
レトリカルキーンランドのG1クールモアターフマイルを連覇
トゥルーラブ英1000ギニー、仏フォレ賞を制した欧州の実力牝馬
フォーミダブルマン2025年BCマイル2着。今季シューメーカーマイル優勝
レイクフォレスト前走クールモアターフマイル2着。追い込みが武器
ズールーキングダム2026年メーカーズマークマイル覇者。キーンランド実績あり
プエルトリコ2歳G1・2勝。前走フォレ賞3着で復調気配
アスクイキゴミチャーチルダウンズC優勝、NHKマイルC2着
ルガル2024年スプリンターズS覇者。今回が初の芝1600m挑戦となる見込み

※10月26日時点の予備登録・出走見込み。補欠馬も含まれており、最終的な出走馬は変更される可能性がある。

ノータブルスピーチがBCマイル連覇へ

優勝候補の中心は英国のノータブルスピーチだ。

2024年のBCマイルで3着に入り、2025年は直線で内から鋭く抜け出して優勝。今年も5歳となって高い能力を維持しており、9月12日のウッドバインマイルではデターミニスティックを1馬身1/4差で差し切った。

ここまでG1・7勝。最大の武器は直線で一気に加速する瞬発力で、アメリカの芝マイルでは特に安定したパフォーマンスを見せている。

管理するチャーリー・アップルビー調教師とウィリアム・ビュイック騎手のコンビは、過去5年間でBCマイル4勝という驚異的な実績を持つ。

今回勝てば2012、2013年のワイズダン以来となるBCマイル連覇。米国Daily Racing Formの暫定オッズでも8/5(約2.6倍)という高い評価を受けている。

デターミニスティックは逆転なるか

最大のライバルと考えられるのがアメリカのデターミニスティック。

2025年からG1・4勝を含む6連勝を記録し、アメリカ芝中距離路線でトップクラスの実績を残してきた。

前走ウッドバインマイルでは逃げる形となり、直線でノータブルスピーチに差し切られて2着。ただし、キーンランドはウッドバインと異なりコーナーを2回通過するレイアウトで、直線も短い。

ミゲル・クレメント調教師もコース形態の違いに注目しており、道中で脚をためられる展開になれば、前走の着差を縮める可能性は十分ある。

地元キーンランド巧者レトリカルが怖い

アメリカ勢でもう一頭注目したいのがレトリカルだ。

10月3日に今回と同じキーンランド芝1600mで行われたG1クールモアターフマイルでは、スタートから主導権を握り、直線でも後続を突き放して2馬身1/4差の快勝。大会連覇を達成した。

キーンランドでは3戦2勝、3着1回と抜群の安定感を誇る。ノータブルスピーチが後方から追い込むタイプだけに、レトリカルが楽に先行してスローペースへ持ち込めれば逆転も十分考えられる。

同レース2着のレイクフォレスト、2025年BCマイル2着のフォーミダブルマン、今年のメーカーズマークマイルを制したズールーキングダムも軽視できない。

欧州勢はトゥルーラブに注目

アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎からは、トゥルーラブが有力候補として挙がっている。

2026年の英1000ギニーを制し、前走の仏G1フォレ賞でも勝利。1400~1600mで高い能力を発揮しており、牡馬相手の一戦でも十分に通用するだけの実績がある。

また、当初登録されていたブルーボルトは牝馬限定のBCフィリー&メアターフを優先する見込み。クイーンアンS覇者テンボブトニーも遠征を見送り、欧州勢の顔ぶれは当初の登録から変化している。

アスクイキゴミはキャリア4戦目で世界へ

日本から注目したいのが藤原英昭厩舎の3歳牡馬アスクイキゴミだ。

2月の新馬戦を勝利すると、続くチャーチルダウンズCで重賞初制覇。5月のNHKマイルCではロデオドライブにハナ差の2着と好走し、ここまで3戦2勝、2着1回と底を見せていない。

今回はNHKマイルC以来、約半年ぶりの実戦。10月16日の国内最終追い切りでは栗東坂路で4ハロン53秒6、ラスト1ハロン11秒8を記録し、藤原調教師も精神面と馬体の成長を評価している。

海外では相手関係が大幅に強化されるものの、キャリアの浅さは成長余地の大きさとも考えられる。初の海外遠征でどこまで通用するか楽しみだ。

ルガルは初のマイル挑戦、出走枠も焦点

もう一頭の日本馬ルガルは、2024年スプリンターズSの優勝馬。今年3月のドバイ・アルクオーツスプリントでも2着に好走し、海外のスピード勝負への対応力を示している。

ただし、これまでの主戦場は1200~1400m。BCマイルへの出走が実現すれば芝1600mは初挑戦となる。鞍上にはオイシン・マーフィー騎手が予定されている。

また、ルガルは予備登録段階で補欠扱いとなっており、他馬の回避による繰り上がりが必要。アスクイキゴミも当初は出走枠外だったが、回避馬の発生で出走の見通しが立っている。最終的に日本馬2頭がそろって出走できるか注目したい。

展望まとめ・レースの鍵は位置取り

今回のBCマイルは、実績と近況からノータブルスピーチが中心。デターミニスティック、レトリカルがアメリカのコース適性を生かして対抗し、トゥルーラブら欧州勢が加わる構図だ。

キーンランド芝1600mは直線が比較的短く、コーナーでの位置取りも重要。レトリカルなど先行馬がペースを落とせば前残りの可能性が高まる一方、先行争いが激しくなればノータブルスピーチやレイクフォレストの末脚が生きる。

日本調教馬はBCマイル未勝利で、最高着順は2024年テンハッピーローズの4着。アスクイキゴミ、ルガルが出走できれば、日本馬初制覇への挑戦となる。

最終出走馬と枠順は10月26日の出馬投票で確定する予定。JRAでも馬券発売が予定されており、日本時間11月1日早朝、世界の芝マイル王者を決める一戦に注目したい。

 

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