【地方競馬】あの超大万馬券が出たレース、どんな展開だった?【高配当】

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Toggleあの高配当はどう出現したのか
穴党ファンの夢、100万馬券。日本全国のダートコースを舞台に、毎日どこかで開催されている「地方競馬」。中央競馬(JRA)とは異なり、砂の深さや小回りなコースレイアウトなど、各競馬場ごとに独特の個性が光るのが特徴だ。JRAに比べて出走頭数が少ないレース(8頭〜12頭立てなど)も多いため、平均的な配当はやや落ち着く傾向にある。
しかし、南関東の主要コースである「大井競馬場」など、最大16頭立てで行われる広いコースでは、時に中央競馬をも凌ぐような凄まじい大波乱が巻き起こる。地方競馬における3連単(1着から3着までを順番通りに当てる勝式)の最大組み合わせは3360通り。この中で、100万円を超えるような配当は年に何度か飛び出すものの、「2000万円」の大台を超えるようなモンスター級の配当となると、歴史上数えるほどしか存在しない。
長らく地方競馬の3連単レコードは、2017年6月に大井競馬場で記録された2669万3120円であった。しかし、2020年の冬、同じ大井競馬場でその大記録を約180万円も塗り替える驚愕のレースが誕生したのだ。それが、的中票数わずか「3票」、配当額にして28,481,550円という、現在も地方競馬の歴代最高配当として輝く伝説のレースである。今回は、ダートの砂塵の中で人気馬たちが次々と沈み、全くのノーマークだった伏兵たちが躍動したその全貌を振り返る。
2020年1月24日 大井7R
歴史が動いたのは、2020年1月24日(金)の大井競馬場、第7競走。3連単歴代1位となる28,481,550円が出現したレースだ。上位3着までに入った出走馬の概要は以下の通りである。
出走頭数は、大井競馬のフルゲートである16頭立て。クラスは「C1(一)(二)」という、地方競馬における中堅クラスの馬たちが争うレースで、距離はダート1200メートルであった。
| 着順 | 馬名 | 人気 | 騎手 |
| 1着 | バレン | 10人気 | 大木天翔 |
| 2着 | サンタンデール | 15人気 | 早田功駿 |
| 3着 | トンイ | 11人気 | 吉井章 |
大井競馬場といえば「トゥインクルレース(ナイター競馬)」が有名だが、この日は冬場の昼間開催(13時50分発走)であった。天候は曇り、ダートの馬場状態は水分を多く含んだ「重」馬場。一般的にダートコースは、水分を含むと砂が固まって走りやすくなり、スピードが出やすくなる。そのため、「前残り(逃げ・先行馬がそのまま有利に押し切る)」が警戒されるコンディションであった。
C1クラスは実力が伯仲している馬が多いうえに、このスピードが出やすい馬場状態。ファンたちは展開を読み解こうと頭を悩ませたが、過去の実績や騎手の腕、枠順などを総合的に判断し、上位人気の馬を中心に馬券を組み立てていた。
一方、後に1着となる「バレン(牡4歳)」は、近走で目立った成績を残しておらず、単勝10番人気と完全に伏兵の扱いであった。さらに2着に入る「サンタンデール(牝4歳)」に至っては、16頭中の単勝15番人気というブービー人気で、馬券の対象としてはほぼ度外視されていた存在だった。
レースがスタートすると、1200メートルの電撃戦ということもあり、ゲートから各馬が激しく押して先行争いを繰り広げた。重馬場でスピードに乗りやすいことも手伝って、レースは激しいハイペースへと突入する。大井競馬場は地方競馬の中でもトップクラスの広さと直線の長さ(内回りでも286メートル、外回りなら386メートル)を誇るため、道中でのペース配分が勝敗を大きく左右する。
中盤までは、人気を集めていた先行勢がレースを引っ張る、一見すると順当な展開に思えた。しかし、勝負所の第4コーナーを回り、最後の直線に差し掛かったところで、信じられない光景が広がる。オーバーペースで逃げ・先行集団がばったりと足色をなくし、まるで壁にでもぶつかったかのように一斉に失速し始めたのだ。
そこで馬群を縫うように、あるいは大外をぶん回すように、全く人気を背負っていなかった伏兵馬たちが豪快に突っ込んでくる。中でもひときわ目立つ末脚で大外から強襲したのが、若手の大木天翔騎手が手綱を取る10番人気のバレンであった。重馬場のセオリーである「前残り」を完全に無視するかのような大外一気の差し切りを見せ、もがく先行馬たちをごぼう抜きにしていく。
そのままバレンの鋭い差し脚は最後まで衰えることなく、見事に1着でゴール板を駆け抜けた。さらに後続の争いも波乱の極みであった。2着には道中後方に待機していた15番人気のサンタンデールが突っ込み、3着にも中団から伸びた11番人気のトンイが雪崩れ込むように入線したのだ。
電光掲示板に確定した「10番人気→15番人気→11番人気」の着順が表示されると、場内は騒然となった。全3360通りの組み合わせの中で、なんと下から数えた方が圧倒的に早い「3143番人気」という大波乱の結末。
アナウンスされた3連単の払戻金は、28,481,550円。
100円の馬券が2800万円以上に化けるという、地方競馬の限界を突破するような配当である。これだけの大穴にもかかわらず、的中票数は全国で「3票」存在した。この3票を握りしめていたファンがどのような根拠でこの組み合わせを買ったのか(サイン馬券だったのか、手広く流した結果だったのか)は定かではないが、ダート競馬の奥深さと恐ろしさを体現する、歴史的な大波乱レースとなった。
超高配当が出るレースの特徴
地方競馬において、数百万〜数千万円クラスの「超高配当」が飛び出すレースには、いくつかの共通した特徴が存在する。
- フルゲート(最大16頭立て)のレース: 組み合わせ数が最大化(3360通り)される大井競馬場などは、物理的に配当が跳ね上がりやすい環境にある。
- 激しい前傾ラップと馬場状態の罠: 「重馬場=前が止まらない」というセオリーを騎手たちが意識しすぎるあまり、先行争いが激化して完全なオーバーペースとなり、結果的に前を走る人気馬が総崩れになるパターン。
- Cクラスなどの条件戦: A級やB級の上位クラスに比べて、Cクラスは馬の調子に波があったり、展開ひとつで着順が大きく入れ替わったりする「紛れ」が起きやすい。
- 有力馬が内枠で砂を被って揉まれる: ダート競馬特有の事象として、人気馬が道中で他馬の蹴り上げる砂を嫌がって戦意を喪失し、実力を全く発揮できずに着外へ沈むことがある。
2020年1月24日の大井第7レースは、これらの条件が見事に重なり合った結果生み出された奇跡の配当と言える。このような超特大万馬券を意図的に狙って当てるのは至難の業だが、もし狙うのであれば、「人気馬が先行争いで共倒れになるハイペース展開」を想定し、差し・追い込みを得意とする人気薄の馬を頭(1着)にした3連単マルチ全通り流しなどを買うしかない。
毎日どこかで開催され、土煙を上げて馬たちが疾走する地方競馬。2800万円というこの記録は、いつかまた全くのノーマーク馬たちが織りなす「奇跡のシンクロ」によって塗り替えられる日が来るかもしれない。一攫千金の夢は、今日も日本のどこかのダートコースに眠っている。
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