9月6日、ドイツのバーデンバーデン・イフェツハイム競馬場でバーデン大賞(G1、芝2400メートル)が行われる。賞金総額は30万ユーロ。1858年創設のドイツを代表する古馬混合G1で、過去にはデインドリーム、トルカータータッソがここを制した後に凱旋門賞も勝っている。今年の出走馬はジアヴェロット、ロルダノ、パラシュティスト、サダッド、ワイルドクルセード、ブライトライト、ナリマン、スペツィアリストの8頭。3歳馬3頭は56.5キロ、4歳以上は60キロを背負う。国際実績ではジアヴェロットが一歩リードするが、地元勢にも近走好調馬がそろった。

主役は国際派ジアヴェロット

中心はマルコ・ボッティ厩舎の7歳馬ジアヴェロット。2024年香港ヴァーズを制し、翌年も同レース2着。2025年の凱旋門賞でも4着に入り、欧州だけでなく世界の2400メートル前後で能力を示してきた。今年のロイヤルアスコット、ハードウィックSではカロパナを退けて優勝。3着ゴリアット、4着ヤンブリューゲルという顔触れを考えても、その価値は高い。

今回はキングジョージを使わず夏を休養し、秋初戦としてドイツ遠征を選択。陣営によれば最終追い切りの動きも良く、多少弾力のある馬場も歓迎材料とされる。今年は凱旋門賞へ向かわず、その後はブリーダーズCや香港を視野に入れる予定で、ここ自体を明確な目標として臨める点も強み。ビリー・ロックネインとの新コンビでも、地力通りなら最有力だ。

サダッドは初の2400メートルが最大の焦点

英国からもう一頭参戦するサダッドも侮れない。ロジャー・ヴァリアン厩舎の4歳馬で、4月のゴードンリチャーズSを快勝。タタソールズゴールドCではアルマカムの3着に入り、前走エクリプスSでも4着と、2000メートル前後のG1戦線で安定した内容を残している。

今回は初めての2400メートル。血統とこれまでのレースぶりから距離延長をこなせる余地はあるが、ジアヴェロットのような一流ステイヤー相手に最後まで脚を保てるかが鍵になる。折り合って好位から運べれば、未知の距離適性を一気に克服してG1初制覇まであっていい。

地元の期待はブライトライト

ドイツ勢で最も注目したいのが3歳のブライトライトだ。8月のベルリン大賞では古馬の実績馬を相手に、英国牝馬ティファニーとクビ差の2着。2400メートルのG1でいきなり勝利寸前まで迫った内容は高く評価できる。アンドレアス・スボリッチ調教師も「これまで管理した中で最も良い馬」と評価し、早い段階からバーデン大賞を目標に据えてきた。

今回は古馬より3.5キロ軽い56.5キロ。ベルリン大賞からさらに成長していれば、ジアヴェロットを逆転する可能性も十分ある。地元ドイツにとっては、今後の中長距離路線を担う存在になれるかを占う重要な一戦だ。

ロルダノは馬場が味方すれば怖い

7歳のロルダノはドイツ長距離路線の実力馬。今年は2戦2勝で無敗を維持しており、昨年には同じイフェツハイムでタタソールズ大賞を制している。もともと出走数を絞って使われるタイプで、久々を苦にしないのも特徴だ。

一方、陣営が明言する通り理想は柔らかい馬場。現時点では大雨の予報ではなく、速い馬場になればトップスピードで国際勢に見劣る可能性がある。それでも得意条件まで馬場が緩めば、地元の古馬代表として一気に存在感を増す。

パラシュティストと3歳勢にもチャンス

フランスから参戦するパラシュティストはフランシスアンリ・グラファール厩舎。近2走はいずれもフランスのG3、G2で2着と安定しており、陣営は昨年ゴリアットでこのレースを制している。決め手比べより持続力を生かしたいタイプで、流れが厳しくなれば上位進出が見えてくる。

3歳のスペツィアリストは独ダービー9着から、7月のフュルステンベルクレネンで2着へ巻き返した。ブライトライトには同レースで先着しており、56.5キロを生かせれば差は縮まる。ナリマンは8月にハノーファーの2000メートル戦を快勝して追加登録された上がり馬。G1では大幅な相手強化だが、勢いを買いたい存在だ。ワイルドクルセードは近走成績とレーティングから8頭中では厳しい立場で、大きな変わり身が必要になる。

展開予想と結論

8頭立てで明確な逃げ馬が少なく、序盤は落ち着く可能性が高い。その場合は道中で無理なく位置を取れ、直線まで脚を温存できるジアヴェロットに有利。ブライトライトは軽量を生かして早めに動き、ロルダノやパラシュティストは消耗戦へ持ち込みたい。サダッドにとってはスローからの瞬発力勝負になれば2400メートルへの距離延長を補いやすい。

本命候補はジアヴェロット。ハードウィックSの相手関係と世界各地での実績を考えれば、能力は明確に最上位だ。対抗はベルリン大賞2着から上昇するブライトライト、続いて初距離でも底力のあるサダッド。馬場が軟化すればロルダノ、展開が厳しくなればパラシュティストにも警戒したい。国際派の実績馬が貫禄を示すのか、それともドイツの新勢力がホームでG1を奪うのか。秋の欧州中長距離戦線を占う一戦となる。

 

★おすすめ★ オートレースくじ「当たるんです」

「当たるんです」は当選確率1/64~1/4096で《最大143万円》が当たる!公営競技(オートレース)をロトくじ感覚で楽しめるサービス!事前知識は一切不要!

◆当たるんですのご登録はこちら(入会費・年会費 無料)