「当選確率が4096分の1なら、4096回買えば1回は当たるはず」。そんなふうに考えたことはありませんか? 数字だけを見ると自然に思えますが、確率は「何回目に当たるか」を約束するものではありません。

毎回の当選確率が4096分の1で、それぞれの結果が独立している場合、4096回のうち1回以上当たる確率は約63.2%です。一方で、1回も当たらない確率も約36.8%あります。

ただし、この計算はすべての商品や購入方法に当てはまるわけではありません。今回は、確率の意味を身近な例から整理し、「回数を重ねれば当たるはず」という勘違いをひもときます。

この記事の計算の前提
当選確率が毎回4096分の1で、前の結果が次の結果に影響しない「独立した抽選」を仮定しています。同じセット内で番号が重複しない仕組みなどは、別の計算になります。最後の紹介パートで「当たるんです」の仕組みも補足します。

「4096分の1」は、4096回目に当たるという意味ではない

4096分の1を百分率に直すと、約0.0244%です。これは、その条件での1回の当選確率を表しています。「4096回までに当たりが順番に回ってくる」という意味ではありません。

たとえば、表と裏が同じ確率で出るコインを、毎回独立に2回投げる場面を考えてみましょう。表が出る確率は2分の1ですが、2回投げたからといって表が1回出るとは限りません。

結果は「表・表」「表・裏」「裏・表」「裏・裏」の4通りで、それぞれ同じ確率です。表が1回以上出るのは4通りのうち3通りなので75%。残る25%では、2回とも裏になります。

このように、確率の分母と同じ回数だけ試しても、結果が1回ずつ均等に並ぶわけではありません。4096分の1の場合も、同じ考え方で捉えられます。

独立した抽選を4096回行うと、1回以上当たる確率は約63.2%

「1回以上当たる確率」は、反対の「1回も当たらない確率」から考えると計算しやすくなります。

1回の当選確率が4096分の1なら、1回外れる確率は4096分の4095。毎回独立している場合、2回続けて外れる確率は、この数を2回掛けたものです。4096回続けて外れる確率も、同じように計算できます。

4096回とも外れる確率
(4095 ÷ 4096)4096 ≒ 36.8%

4096回のうち1回以上当たる確率
1 −(4095 ÷ 4096)4096 ≒ 63.2%

右上の「4096」は、同じ数を4096回掛けるという意味です。「1回以上当たる」には、1回だけ当たる場合に加えて、2回以上当たる場合も含まれます。

回数を変えて計算すると、次のようになります。

試す回数1回以上当たる確率1回も当たらない確率
100回約2.4%約97.6%
1000回約21.7%約78.3%
2048回約39.4%約60.6%
4096回約63.2%約36.8%

※数値は「1 −(4095 ÷ 4096)試行回数」で算出し、小数第1位に丸めています。特定の商品で、その回数・口数を購入した場合の確率を示すものではありません。

この表で確認したいのは、回数が増えたときの数字だけではなく、4096回という区切りでも、当たらない可能性が残るという点です。

「平均で1回当たる」と「自分が1回当たる」は別の話

「4096 × 4096分の1 = 1なのだから、1回は当たるのでは?」という疑問もあるかもしれません。この計算で求められるのは、当たる回数の平均にあたる「期待値」です。

ここでの期待値1回とは、4096回の抽選をひとまとまりとして、同じ条件のまとまりを多数考えたとき、当選回数の理論上の平均が1回になるという意味です。

あるまとまりでは0回、別のまとまりでは1回、さらに別のまとまりでは2回以上当たることもあります。平均が1回でも、すべてのまとまりで1回ずつ当たるわけではありません。

なお、これは「当たる回数」の期待値です。購入費用や受け取る金額を計算したものではないため、「平均で1回当たる」という数字だけで、収支がプラスになるとは判断できません。

外れが続いても、次の1回の確率が上がるわけではない

何度も外れると、「ここまで外れたのだから、次こそ当たりそう」と感じることがあります。しかし、毎回独立した抽選なら、過去の結果によって次の当選確率は変わりません。

極端な例では、4095回続けて外れたことが分かっていても、次の1回の当選確率は4096分の1のままです。「4096回目だから帳尻が合う」という仕組みはありません。

ここで混同しやすいのが、次の2つです。

  • 抽選を始める前に考える「4096回のうち1回以上当たる確率」:約63.2%
  • 4095回外れたと分かった後の「次の1回で当たる確率」:4096分の1

考えている範囲が違うため、数字も違います。すでに終わった抽選の分を、次の1回の確率に上乗せすることはできません。

同じセットで番号が重複しない場合は、計算が変わる

ここまでの説明で大切なのは、「毎回独立」という前提です。抽選や番号の配布方法が違えば、使う計算も変わります。

たとえば、番号の書かれたカードを箱から引くとき、引いたカードを毎回戻してよく混ぜる場合と、戻さずに引き続ける場合を考えてみましょう。戻す場合は毎回同じ条件ですが、戻さない場合は箱に残るカードが変わります。

後者に、前者の計算式をそのまま使うことはできません。「同じセットの中で異なる番号を持つこと」と「別々の抽選を何度も繰り返すこと」は、区別して考える必要があります。

「4096分の1」という数字だけで判断せず、番号が重複するのか、どのセットに割り当てられるのかまで確認することが大切です。

確率を知って、無理のない範囲で楽しもう

確率は、結果の起こりやすさを考えるための数字です。特定の人が何回目に当たるかを予告したり、外れた分を後から埋め合わせたりするものではありません。

「何回買えば当たるか」を目標にするよりも、「楽しみに使える金額はいくらか」を先に決めておくと、自分のペースを保ちやすくなります。外れたことを理由に予算を増やさず、決めた範囲で結果を楽しみましょう。

開運日を選ぶ場合も、気分を切り替えたり、ちょっとした楽しみのきっかけにしたりする捉え方がよいでしょう。縁起を楽しむことと、当選確率が変わることは分けて考えたいものです。

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「当たるんです」の仕組みについて

「当たるんです」は、同じセット内で抽選番号が重複しないように配布される仕組みです。また、購入予約した口数が複数のセットに分かれる場合もあります。

そのため、本文の「4096回で約63.2%」という独立した抽選の計算を、そのまま実際の購入口数に当てはめることはできません。購入回数・口数だけで当選を判断せず、商品の条件をご確認ください。

開運日は、気分を上げて運試しを楽しむきっかけのひとつです。日付によって当選しやすくなるという意味ではありません。あらかじめ決めた予算の範囲で、「当たるんです」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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