毎年12月に香港・シャティン競馬場で開催される香港カップ(G1・芝2000m)。香港国際競走のメインレースとして知られ、日本馬も数多くの優勝実績を残してきた。

近年は香港のロマンチックウォリアーが圧倒的な強さを発揮し、2022年から2025年まで史上初の4連覇を達成。一方、2019~2021年には日本調教馬が3連覇するなど、日本勢にとっても相性の良い海外G1だ。

今回は2016~2025年の過去10年間について、優勝馬、調教国、ゲート番号、馬齢、単勝人気、前走成績、払戻金を集計。2026年の香港カップを予想するうえで注目したい傾向を紹介する。

香港カップ・過去10年の優勝馬一覧

年優勝馬調教国ゲート馬齢人気前走(着順)
2025ロマンチックウォリアー香港2セ71ジョッキークラブC(1着)
2024ロマンチックウォリアー香港1セ61ジョッキークラブC(1着)
2023ロマンチックウォリアー香港7セ51コックスプレート(1着)
2022ロマンチックウォリアー香港7セ41ジョッキークラブC(1着)
2021ラヴズオンリーユー日本4牝51BCフィリー&メアターフ(1着)
2020ノームコア日本3牝55エリザベス女王杯(16着)
2019ウインブライト日本8牡51天皇賞・秋(8着)
2018グロリアスフォーエバー香港1セ44ジョッキークラブC(6着)
2017タイムワープ香港5セ43ジョッキークラブC(2着)
2016モーリス日本8牡51天皇賞・秋(1着)

※ゲート番号はスタート位置で、馬番や日本式の枠番とは異なる。人気はJRA発売時の単勝人気。調教国は生産国ではない。

香港カップ・過去10年の配当一覧

年単勝馬連3連単
2025110円180円540円
2024120円270円1,070円
2023160円570円10,450円
2022280円2,810円192,820円
2021180円490円46,170円
2020690円1,920円15,200円
2019330円610円3,130円
2018920円1,390円15,490円
2017690円720円7,790円
2016160円980円5,940円

※JRAの100円当たりの払戻金。

傾向① 日本調教馬4勝、香港調教馬6勝

過去10年の調教国別優勝回数は次の通り。

調教国優勝回数
香港6勝
日本4勝
その他0勝

日本馬は2016年のモーリス、2019年のウインブライト、2020年のノームコア、2021年のラヴズオンリーユーが優勝。特に2019~2021年は日本馬が3連覇を達成した。

2022年以降はロマンチックウォリアーが4連覇しているため香港勢が優勢だが、10年間を通せば日本馬も十分な実績を残している。

なお、香港調教馬の中には欧州産馬も多く、ロマンチックウォリアーはアイルランド生産馬。生産国と調教国を混同しないよう注意したい。

傾向② 4~5歳馬が8勝!充実期の馬が中心

馬齢優勝回数
4歳3勝
5歳5勝
6歳1勝
7歳1勝
3歳・8歳以上0勝

勝ち馬の中心は4~5歳馬で、合計8勝を占める。特に5歳馬は10年間で5勝を挙げており、競走能力が充実した時期の馬が活躍しやすい傾向だ。

ただし2024年は6歳、2025年は7歳のロマンチックウォリアーが優勝。絶対的な実力を持つ馬であれば、高齢でも十分に勝負できることを示している。

傾向③ 1番人気が7勝!人気馬の信頼度は高い

人気優勝回数
1番人気7勝
2番人気0勝
3番人気1勝
4番人気1勝
5番人気1勝
6番人気以下0勝

過去10年で1番人気が7勝、勝率70%という優秀な成績を残している。2021年から2025年までは5年連続で1番人気が優勝した。

単勝配当の最高額は2018年グロリアスフォーエバーの920円。10年間で単勝1,000円以上の勝ち馬は出ておらず、大穴馬の優勝は少ない。

一方、2022年は1番人気のロマンチックウォリアーが勝ちながら、3連単は19万2,820円。2着ダノンザキッドが6番人気、3着マネーキャッチャーが10番人気だったためだ。勝ち馬が堅くても、相手次第では高配当になる点は押さえておきたい。

傾向④ ゲートによる大きな偏りはない

ゲート優勝回数
1~2番3勝
3~4番2勝
5~6番1勝
7~8番4勝
9番以降0勝

内側の1~4番ゲートが5勝、5~8番ゲートも5勝で、明確な内枠有利という結果にはなっていない。

2016年のモーリスと2019年のウインブライトは8番ゲートから優勝。2022年、2023年のロマンチックウォリアーも7番ゲートから勝利している。

ただし、直近の2024年は1番、2025年は2番ゲートから勝利。枠の位置だけでなく、序盤の位置取りやレース展開が重要となりそうだ。

傾向⑤ 前走ジョッキークラブカップ組が最多

過去10年の優勝馬の前走を分類すると、香港のジョッキークラブカップ(G2・芝2000m)が5勝で最多。天皇賞・秋が2勝、エリザベス女王杯、BCフィリー&メアターフ、コックスプレートがそれぞれ1勝となっている。

特にジョッキークラブカップは本番と同じシャティン2000mで行われるため、重要な前哨戦といえる。

また、過去10年の勝ち馬のうち6頭が前走1着。2021~2025年は5年連続で前走を勝った馬が香港カップも制している。

一方で2019年ウインブライトは天皇賞・秋8着、2020年ノームコアはエリザベス女王杯16着から巻き返した。日本国内で大敗した馬でも、香港のコース適性によって一変する可能性がある。

2026年香港カップに向けた注目ポイント

過去10年の結果から、香港カップには次の特徴が見えてくる。

  • 人気: 1番人気が7勝。上位人気馬を中心に考えたい
  • 馬齢: 4~5歳馬が8勝。充実期の実績馬が有力
  • ゲート: 1~4番と5~8番が各5勝。極端な偏りはない
  • 前走: ジョッキークラブカップ組が5勝で最多
  • 配当: 単勝は堅めだが、3連単では波乱も発生
  • 調教国: 香港6勝、日本4勝。日本馬も十分に通用する

2026年はロマンチックウォリアーの4連覇が途切れた後、どの馬が新たな王者となるかが焦点となる。

過去の傾向だけで勝ち馬を決めることはできないが、人気、馬齢、前走の内容、シャティン2000mへの適性を総合的に判断することが重要だ。

 

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