2026年12月13日(日)、香港のシャティン競馬場で開催される「ロンジン香港国際競走」に、日本のJRA所属馬45頭が予備登録したことが明らかになった。11月5日のJRA発表によると、美浦所属16頭、栗東所属29頭がエントリー。複数競走への登録を含めると延べ66頭に上る。

今年の香港国際競走は、香港カップ、香港マイル、香港スプリント、香港ヴァーズの4つのG1競走で構成され、総賞金は1億3000万香港ドル。世界各国から142頭が予備登録し、その中にはG1優勝馬36頭も含まれている。

今回は日本馬45頭の登録状況を競走別に一覧化し、注目馬や海外の有力馬についても紹介する。

香港国際競走2026・日本馬の予備登録頭数

競走名距離日本馬登録数
香港カップ(G1)芝2000m23頭
香港マイル(G1)芝1600m18頭
香港スプリント(G1)芝1200m8頭
香港ヴァーズ(G1)芝2400m17頭
合計延べ66頭

※実際の登録馬は45頭。21頭が2競走に登録している。以下の表では「第1希望」「第2希望」「単独登録」を区別している。

香港カップ(G1・芝2000m)予備登録23頭

馬名性齢調教師登録
アーバンシック牡5武井亮第1希望
アスクエジンバラ牡3福永祐一第1希望
アドマイヤズーム牡4友道康夫第2希望
エンブロイダリー牝4森一誠第2希望
カラマティアノス牡4奥村武第1希望
ケリフレッドアスク牝4藤原英昭第1希望
ゴーイントゥスカイ牡3上原佑紀第2希望
サクラファレル牡4堀宣行単独登録
シェイクユアハート牡6宮徹単独登録
ジューンテイク牡5武英智第1希望
ジョバンニ牡4杉山晴紀第2希望
タガノデュード牡5宮徹第1希望
ドゥレッツァ牡6尾関知人第1希望
ネブラディスク牡4福永祐一単独登録
ビザンチンドリーム牡5坂口智康第1希望
ファーヴェント牡5藤原英昭第2希望
ホーエリート牝5田島俊明第2希望
ホウオウビスケッツ牡6奥村武第1希望
マスカレードボール牡4手塚貴久第1希望
ラヴァンダ牝5中村直也第2希望
リアライズシリウス牡3手塚貴久第1希望
ルージュソリテール牝4藤原英昭第1希望
レーベンスティール牡6田中博康単独登録

香港カップで注目されるのは、マスカレードボールとネブラディスクの2頭。マスカレードボールは2025年ジャパンカップ2着、2026年のクイーンエリザベス2世カップでも2着に入っており、香港の芝2000mでの実績を持つ。

福永祐一厩舎のネブラディスクも、2026年天皇賞・秋で2着に好走。福永調教師にとって、現役騎手時代にエイシンプレストンで活躍した香港への遠征が実現するか注目される。

海外勢では英国のアルマカム、オーストラリアのランドレジェンドなどが登録。2022年から2025年まで4連覇したロマンチックウォリアーが引退したため、今年は新王者誕生の一戦となる。

香港マイル(G1・芝1600m)予備登録18頭

馬名性齢調教師登録
アスクイキゴミ牡3藤原英昭単独登録
アドマイヤズーム牡4友道康夫第1希望
エコロアルバ牡3手塚貴久単独登録
エルトンバローズ牡6杉山晴紀単独登録
エンブロイダリー牝4森一誠第1希望
オフトレイル牡5吉村圭司単独登録
カラマティアノス牡4奥村武第2希望
シックスペンス牡5田中博康単独登録
ジューンテイク牡5武英智第2希望
シュガークン牡5清水久詞単独登録
スズハローム牡6牧田和弥単独登録
スターアニス牝3高野友和第1希望
ファーヴェント牡5藤原英昭第1希望
ホウオウビスケッツ牡6奥村武第2希望
ラヴァンダ牝5中村直也第1希望
リアライズシリウス牡3手塚貴久第2希望
ルージュソリテール牝4藤原英昭第2希望
ワールズエンド牡5池添学第1希望

香港マイルには、2026年安田記念を制したシックスペンスをはじめ、G1・3勝のエンブロイダリー、2024年朝日杯フューチュリティステークス優勝馬アドマイヤズームなど、国内マイル路線の実力馬が集まった。

海外勢では、フランスのムーランドロンシャン賞を制したエルデナリ、英国のドックランズなどが登録。地元香港からはマイウィッシュなども参戦候補に挙がっている。

香港勢が長年にわたり高い競争力を示してきたマイル路線で、日本馬がどこまで対抗できるか注目したい。

香港スプリント(G1・芝1200m)予備登録8頭

馬名性齢調教師登録
サウンドモリアーナ牝4武英智単独登録
スターアニス牝3高野友和第2希望
ダノンマッキンリー牡5藤原英昭単独登録
ピューロマジック牝5安田翔伍単独登録
ペアポルックス牡5梅田智之単独登録
ベイビーキッス牝4青木孝文単独登録
レッドモンレーヴ牡7蛯名正義単独登録
ワールズエンド牡5池添学第2希望

注目は2026年スプリンターズステークスを制したピューロマジック。香港ジョッキークラブの英語発表でも有力な日本馬として取り上げられている。

最大の壁となるのは香港のスーパースター、カーインライジング。2024年、2025年の香港スプリントを連覇し、今年は史上初の3連覇を狙う。21連勝の記録は10月のジ・エベレストで途切れたものの、地元1200mでの実績は圧倒的だ。

ピューロマジックを筆頭とする日本のスプリンターが、世界最高峰のスピードを誇る香港馬に挑む構図となりそうだ。

香港ヴァーズ(G1・芝2400m)予備登録17頭

馬名性齢調教師登録
アーバンシック牡5武井亮第2希望
アスクエジンバラ牡3福永祐一第2希望
アドマイヤテラ牡5友道康夫単独登録
ヴェルミセル牝6吉村圭司単独登録
ケリフレッドアスク牝4藤原英昭第2希望
ゴーイントゥスカイ牡3上原佑紀第1希望
コンジェスタス牡3高野友和単独登録
ジョバンニ牡4杉山晴紀第1希望
スティンガーグラス牡5友道康夫単独登録
タガノデュード牡5宮徹第2希望
ドゥレッツァ牡6尾関知人第2希望
ビザンチンドリーム牡5坂口智康第2希望
ファイアンクランツ牡4堀宣行単独登録
ホーエリート牝5田島俊明第1希望
ホールネス牝6藤原英昭単独登録
マイネルエンペラー牡6清水久詞単独登録
マスカレードボール牡4手塚貴久第2希望

香港ヴァーズは、長距離戦で実績を持つ日本馬が多く登録した競走だ。

中でも注目は2026年菊花賞を制したゴーイントゥスカイ。香港ヴァーズを第1希望としており、遠征が実現すれば3歳で海外G1に挑戦することとなる。2023年菊花賞馬ドゥレッツァ、2024年菊花賞馬アーバンシックも名前を連ねている。

海外勢はさらに豪華で、2026年ブリーダーズカップターフを制したベンヴェヌートチェッリーニ、同年凱旋門賞3着のダイヤモンドネックレス、2024年香港ヴァーズ優勝馬ジアヴェロットなどが登録。

オーストラリアからはコーフィールドカップ優勝馬キングスウッドも名を連ねており、日本馬にとって世界の強豪と戦う厳しい一戦になりそうだ。

日本馬45頭のうち21頭が2競走に登録

今回の予備登録で特徴的なのは、45頭のうち21頭が2つの競走に登録していることだ。

特に香港カップと香港ヴァーズへの重複登録が10頭、香港カップと香港マイルが9頭、香港マイルと香港スプリントが2頭となっている。

例えばマスカレードボールは香港カップを第1希望、香港ヴァーズを第2希望に設定。一方、ゴーイントゥスカイは香港ヴァーズを第1希望、香港カップを第2希望としている。

なお、予備登録はあくまで出走候補として名前を届け出る段階であり、登録した45頭すべてが遠征するわけではない。今後は各馬の国内レースの結果、コンディション、香港側からの選出状況などを踏まえて出走馬が絞られる。

2026年香港国際競走、日本馬の活躍に期待

今年の香港国際競走は、香港カップのマスカレードボール、香港マイルのシックスペンスやエンブロイダリー、香港スプリントのピューロマジック、香港ヴァーズのゴーイントゥスカイなど、日本の各距離路線を代表する有力馬が予備登録を行った。

一方、香港のカーインライジングやマイウィッシュ、欧州のベンヴェヌートチェッリーニなど、海外勢にも強豪がそろっている。

実際に日本から何頭が香港へ渡り、どの競走に出走するのか。12月13日の本番に向けて、今後の選出馬発表や遠征動向に注目したい。

※登録馬・希望競走は2026年11月4日時点。11月5日JRA発表の予備登録情報に基づく。

 

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